誘導ミサイル[]

【道具解説】 ひみつ道具である『誘導ミサイル』に目標となる敵を見せながら、言葉でよく言い聞かせる。「シュウ シュボ」とひょろひょろしてたよりない飛び方であるが、一度ミサイルにねらわれると絶対逃げることはできなくなる。

 

【使用目的】 野良猫のクロにしずちゃんの飼っていたカナリヤが食べられたので、ドラえもんはその猫を一度ぎゃふんと言わせるために「誘導ミサイル」を取り出している。

 

【使用結果】  ドラえもんは「ゆうどうミサイル」に、あのネコの顔をよく見て覚えろと命令しながら、「シュウ シュボ」と発射した。最初は、「ヒュルルル」と頼りない追跡のように見えたが、このミサイルに一度狙われたらぜったい逃げられないので、野良猫のクロは疲れ切って、ドカンの上で「ボジャン」と攻撃されてしまった。

 

 このミサイルを持って歩いていたら、のび太の頭にボールが「ガチ」と当たった。ジャイアンから、「ぼんやり歩いているからだ」と言われたので、「あいつをねらえ。あの顔をわすれるな」と命令して、ミサイルを発射した。

 

 ミサイルは「ズシン」とドカンでつぶされても、家に隠れて玄関を閉め切っても、ジャイアンのかあちゃんの買い物かごに入って、家のなかのジャイアンを執拗に追いかけていた。ジャイアンはこのミサイルを巧みにかわして、なんとか窓の外に追い出している。

 

 のび太はこのミサイルに、「おまえもだらしなすぎるぞ」と叱りつけ、「どこかすきまをみつけて、もぐりこめ」とハッパをかけている。ジャイアンが家の鍵を全部掛けてしまったので、このままではきりがないと思って、「ニャーゴ ゴロニャーゴ」とネコの鳴き声をまねして、窓を開けさせようとした。

 

 ジャイアンのかあちゃんが「またのらねこがきてるね」と言いながら、窓を開けて、バケツの水を「ザバ」と掛けると、のび太にもろにかかってしまった。吹っ飛んだメガネを探しているときに、ハチの巣にぶつかって、「ブウン」と襲ってきたハチの大群に鼻とほっぺを刺されてしまった。

 

 刺された顔がジャイアンそっくりになってしまった。すると、ミサイルは方向転換して、のび太を追跡し出した。ドラえもんは「ぼくとしてはミサイルの燃料がきれるまでにげつづけられるよう、いのるばからだ」と、あきらめの心境になっていた。

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