友情カプセル[★★]

【道具解説】 『友情カプセル』はある人に激しい友情を感じ、ある人のためを思って一生懸命になるひみつ道具である。

 

【使用目的】 スネ夫はある人とどうしても友達になりたいため、ドラえもんをドラヤキで買収して、「友情カプセル」をドラえもんに強引に出させている。

 

【使用結果】 ドラえもんとのび太は機械で友だちを作るなって、かわいそうだと話し合っていると、突然、ドラえもんはスネ夫くんに会いたいと言いながら、スネ夫の所へ走り出した。のび太が「いっちゃだめっ」としがみつきながら叫ぶと、「友情カプセル」を持ったスネ夫はドラえもんにうるさいやつなぐれと命令して、その通りにしている。

 

 ジャイアンに往来であっても、スネ夫は「おまえなんかにもうペコペコしない」と宣言し、殴られそうになると、ドラえもんにひみつ道具『ゲンコツピストル(パンチガン)』を出してもらって、「ボカン」と、逆に殴り飛ばしている。

 

 スネ夫が町内の男の子たちに、ぼくの家来になれと言い渡すと、激しい殴り合いになり、その際、なぐりあいに加わったのび太が「友情カプセル」の『コントローラー』を「グシャ」と踏んでしまった。

 

  「ハッ」とわれに返ったドラえもんはのび太から、「友情カプセル」が体のどこかに装着されていると言われたので、首輪の下や鈴の中やポケットの中を調べたが、どうしても見つからなかった。そうこうしているうちに、スネ夫はコントローラーを直して、のび太を「攻撃用トンカチ」で再び追っ払い出した。

 

 スネ夫が家に帰ると、ドラえもんに『宿題をやる機械』や『お金を作る機械』や『歌手になれる機械』などを、次から次へと出すように強制した。ドラえもんは「いくらなんでもよくばりだ」と拒絶すると、スネ夫はコントローラーで脅してきた。

 

 「ガガガ」と機械が故障しているすきに、ドラえもんが逃げ出すと、往来でお相撲さんに「ドカン」とぶつかり、気絶して、仰向けにぶっ倒れてしまった。その時、のび太はドラえもんの足の裏に、セロハンテープにくっついたカプセルを発見したので、はがして「ポイ」と往来に捨てた。

 

 コントローラーが直ったので、スネ夫が使うと、カプセルのついたお相撲さんが「ドドド」とやって来て、「ふたりは親友でごんす。もう、はなれないでごんす」と言いながら、「ギュウ」とスネ夫を抱きしめた。

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