海に入らず海底を散歩する方法[★★]

[初出誌] 『水をよけるロープ

』、「小学六年生」19788月号、10頁、58コマ

[単行本]  『海に入らず海底を散歩する方法』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第19巻」1980725日 初版第1刷発行、10頁、60コマ

[大全集] 『海に入らず海底を散歩する方法』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 62010330日 初版第1刷発行、10頁、60コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『水をよけるロープ』が『海に入らず海底を散歩する方法』に変更

 「よおし!!」が「ようし!!」に変更[479(4)]

 

 「これでいいんだ」コマ挿入[483(1)]

「あっちにもっとある」コマ挿入[483(5)]

「こんなにとれた」挿入[483(6)]

 

[梗概]  四丈半島の別荘に行っているスネ夫から分厚い手紙が届いた。遠泳大会、ボート遊び、海底の景色のすばらしさ、取り立てのサザエやアワビなど自慢のネタが満載であったので、最初、絶対読まないといっていたのび太も、最後には、「こんな手紙ち~ともうらやましい!!」と、ドラえもんに泣いて訴えることになってしまった。

 

 のび太は行きたかったけれども、海へ行っても泳げも潜れもできなかったので、「海へ入らずに、海底を散歩したい」と言い出した。このムチャクチャな要求をかなえるため、ドラえもんは以前に使ったひみつ道具『水よけロープ』が今でも使えるかどうかを実験して、使えるとわかったので、「どこでもドア」で出掛けることにした。

 

 のび太たちが四丈半島に到着すると、スネ夫たちは「のび太が見たら、くやしがるだろうな」と言いながら、モーターボート遊びに出かけた。ドラえもんが三十メートルぐらいの「水よけロープ」を結び、まるで電車ごっこのように、海に入ると、水を寄せつけないで海に穴ができあがった。

 

 まわりの海に飛び込むとのび太は「ゴボ ゴボ」と溺れ出したので、また穴に戻った。しかし、海底に「ゴロ ゴロ」しているアワビやサザエを自由自在に採ることができたので、海底で壺焼きを食べて 十二分に満喫することができた。

 

スネ夫たちがボートに乗っていると、海から煙が出ていたので、「ダダダ」と行ってみた。すると、ボートは穴に沈没して、故障のため簡単に修理できないような状態になってしまった。

 

 ドラえもんは「四次元ポケット」から、とりあえず大きな紙を出した。その折り紙でボートを作って、スネ吉兄さん、スネ夫、ジャイアン、しずちゃんを救助した。ボートの上で、みんなは「な、なんで折り紙の舟に!? かっこ悪い!!」と大騒ぎしていた。

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