ボクを止めるのび太[★★]

[初出誌] 『あとの後悔さきにたたず』、「小学六年生」197712月号、10頁、65コマ

[単行本]  『ぼくを止めるのび太』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第1巻」2005425日 初版第1刷発行、10頁、66コマ

[大全集] 『ぼくを止めるのび太』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 52010130日 初版第1刷発行、10頁、66コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『あとの後悔さきにたたず』が『ぼくを止めるのび太』に変更

 「まあ、聞けよ!!」、「ラーメンならだな、しまっとけば好きなときに……」コマ挿入[523(5)]

 

「ラーメンならだな、しまっとけばすきなときに……」、「そんなの、まとまった金をつかういみがない」コマ削除[79(5)] 

「そんなのまとまった金を使う意味がない」、「ふだん買えないような物を」コマ挿入[523(6)]

 

「はっきりしてくれよ」、「プラモかラーメンかどっちなんだ」が「はっきりしてくれ!!」、「プラモ!?ラーメン!?どっち!?」に変更[523(8)]

 

[梗概] のび太はプラモのポルシェ935ターボか、カップメン十個買うか迷っていた。おじさんから思いかげず千円もらったので、前からの夢であったカップメン十個を腹一杯食べることに決め、チャレンジしたが、五個目でダウンしてしまった。

 

ドラえもんから軽はずみな奴だと説教をくらうと、笑いながら、「タイムマシン」に乗って一時間前ののび太に、プラモを買いに行かせるために出掛けた。出発の際、ドラえもんから勝手に過去の歴史を変えてはいけないと注意されたが。

 

 一時間前ののび太は子どもっぽいかもしれないが、十個のカップメンを食べると宣言していた。カップメンを食べたのび太が到着し、「カップメン十個なんてバカげたことやめろ」と忠告すると、渋々承諾し、プラモを買うことに同意した。

 

  「タイムマシン」で戻っても、目の前のカップメンは相変わらずそのままであったので、再度、「タイムマシン」に乗って様子を見に行くことにした。

 

 しずちゃんから、のび太は模型店の方へ歩いて行ったと聞いたので、大急ぎで追い掛けると、のび太がいなくてスネ夫がいたので聞いてみると、「もう一人ののび太が店に入ろうとしたら、さらにもう一人ののび太がきていい合いになって二人ともスーパーの方へ向かった」と教えてくれた。

 

 二人がスーパーでカップめんを買っているので、やめさせようとした。すると、現在ののび太よりも一時間後ののび太がプラモを作ったが、メチャクチャになり、ぶきっちょな人間には難しすぎるので、買いだめのきくカップめんにしたらと忠告してくれた。

 

 土管のある広場で、三人はどちらにするかで口論になり、エスカレーションして「ボカ ボカ」と殴り合いになってしまった。その時、満身創痍のけんか後の三人が、現在けんかしている三人の仲裁をかって出た。

 

三人がドラえもんの前で、「けんかはやめたけど、こんがらがってだれが何時間前に帰るのがわからなくなっちゃたんだ。なにもなかったことにしてふりだしにもどしてよと」頼んでいたが、ドラえもんも「そりゃむりだ。これだけもつれると完全にもとどおりにはもどせないね」と匙を投げていた。

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