目鼻ペンと取り消しゴム[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『取り消しゴム』(276)で、人間の顔を「ゴシ ゴシ」こするとノッペラーになり、次ぎに、『目鼻ペン』(276)で好きな顔を自由に描くことができる。
【使用目的】 ハンサムな男の子の絵を見てショックを受けているので、ドラえもんは「男は顔じゃないぞ! 中身だぞ!!」と強調して、つい一言多い「もっとも、きみは中身も悪いけど…」と口を滑らしてしまった。そのため、すねたのび太の機嫌を取るため、「目鼻ペンと取り消しゴム」を取り出している。
【使用結果】 「取り消しゴム」でのび太の顔を「ゴシ ゴシ」こすると、ノッペラーになってしまった。自信のないドラえもんが「目鼻ペン」で何度描きなおしても悪くなるばかりであった。のび太が文句ばかりを言うので、ドラえもんもへそを曲げて、「どうせ、ぼくはへたくそだい」と言って、部屋を出て行ってしまった。
のび太は決心して、袋をかぶり、五郎くんの家に行くことにした。五郎くんから「さっきぼくの絵をオバケといったな」と非難されると、のび太は「きみのすばらしい才能がねたましくて、心にもないことをいったんだよ」と正直に謝った。すると、五郎くんが「目鼻ペン」を使って、のび太の顔を描き直してくれた。
のび太がしずちゃんと往来で会うと、「どなた?」と尋ねられた。しずちゃんがなんてすてきと感動していると、ジャイアンやスネ夫がやってきた。「目鼻ペン」で描いてもらったと、告げると、スネ夫はそれを奪って、のび太の顔にいたずら書きをしたので、ふたりはけんかを始めだした。
そこへ、仲裁に入ったドラえもんが「どうだろ、みんなも顔を消して、五郎くんにかきなおしてもらったら」と提案した。それなら公平でいいということになり、全員「取り消しゴム」で「ゴシ ゴシ」と消すことにした。
その中には、当然ドラえもんも仲間に加わっていた。みんなノッペラボーで、五郎くんの家に行くと、五郎くんから「あれから指をけがしちゃってさ。とうぶん絵がかけない」と宣告されてしまった。
[S04371・A08153・057504:276/276]