メカメーカーとメカコントローラー[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『メカメーカー』の材料入口から、「ガラ ガラ」と材料を入れ、設計図の入口から設計図を入れ、コンプレッサーが「ゴト ゴト ブ~ン ピコ ピコ チ~ン」となって完成品出口から、製品が出てくる。

 

  設計図通りのものが出てくるので、設計図がお粗末だと製品もお粗末になる。「メカコントローラー」を使うと製品を操縦できるようになる。

 

【使用目的】 のび太が新型戦艦を描きながら、ドラえもんに「これをほんとうにつくれたら、楽しいだろうな」と告げると、ドラえもんは「メカメーカー」を取り出してくれた。

 

【使用結果】 のび太はとても楽しそうに新型戦艦を描いていたので、ドラえもんは「メカメーカー」を出して、応援している。この「メカメーカー」に作りそこないのプラモを材料にし、のび太の描いた絵を入れると、「ゴト ゴト ブ~ン ピコ ピコ チ~ン」となって戦艦ができあがった。

 

 「メカコントローラー」で操縦すると、宇宙戦艦大和のように、空中を自由自在に飛行することができる。この戦艦を見たスネ夫やジャイアンはとてもうらやましがり、このメーカーを借りたいというと、ドラえもんはいつもとちがって、いとも簡単に貸している。

 

 スネ夫とジャイアンは『SF図解百科』を参考にし、新品のプラモやプラスチック製品を惜しみなく材料にして、「グウン ブルルン ピコ ピコ ジャジ ャジャーン」と「ジャイアントスネオ号」を完成している。

 

 のび太がコントローラーで戦艦を操縦し、「ポコ ポコ カアン」とカンヅメのカンを攻撃していた。そこへ、「ゴオン ゴオン」とジャイアントスネオ号がやってきて、「ズガガン ビシ グラ」とのび太の戦艦を攻撃しだした。

 

  「ポコ ポコ ポコ」と反撃したが、逆に、「ジャッ ズババン」と粉砕されてしまった。そして、「ジャイアントスネオ号のかつやくで、地球の平和は守られたのであった」と宣言して帰って行ってしまった。

 

 復讐のため、のび太は巨大な設計図を書いたが、あまりにもお粗末であったのでドラえもんはひみつ道具『設計機』を出している。大量の材料が必要であったので、ある人の家の前に捨ててあった自動車を、ひみつ道具『スッパリほうちょう』でバラバラにして、それを材料にした。

 

  完成して出掛けると、ジャイアントスネオ号の攻撃も鉄でできているため全く通用せず、敵のひみつ基地である土管の中に追い込んで、「バリ バリ バリ」と粉砕して降参させることに成功した。

 

 材料に使ったボロ自動車の持ち主から、「二、三日おいといただけだ、ぼくのだいじな車」を返せと、要求されたので、ドラえもんは「かっこよくつくり直したからね」と言って、戦艦を返した。持ち主は戦艦に乗ってコントローラーで「ゴゴゴゴゴ」と動かしたが、とても不安な表情を浮かべて運転することになった。

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