ツチノコ見つけた![★★★]
[初出誌] 『歴史に名を残そう!』、「小学六年生」1975年3月号、10頁、69コマ
[単行本] 『ツチノコ見つけた!』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第9巻」1975年11月25日 初版第1刷発行、10頁、72コマ
[大全集] 『ツチノコ見つけた!』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 2」2009年8月30日 初版第1刷発行、10頁、72コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『歴史に名を残そう!』が『ツチノコ見つけた!』に変更
「ぼくもまもなく中学生」が「ぼくはまもなく中学生」に変更[619(1)]
「サンキュー」コマ挿入[625(2)]
「まいどありい」、「100(硬貨)」コマ挿入[625(4)]
「あっお客さん、ちょっとまって!」コマ挿入[625(5)]
「だいたいぼくが歴史に名をのこすなんてむりなんだよ」、「ドラえもんがつまんないこというから」コマ挿入[625(8)]
「ぼくのツチノコ!」コマ挿入[626(3)]
「未来の百科事典にぼくの名がのるよ」、「ツチノコ発見、野比のび太」コマ挿入[626(5)]
「歴史に名をのこすには」、「何もツチノコにかぎったわけじゃない」コマ削除[77(4)]
「そうとも!!まじめに勉強してりっぱな人物にさえなれば……」コマ削除[77(5)]
「いや、ぼくはネッシーの発見者になるんだ」、「ネッシーのなぞ(本)」、「かいじゅう(本)」、「世界の大怪獣(本)」コマ削除[77(6)]
[梗概] 「野比のび太の名を、歴史の一ページにのこしたい!」と真剣に考えているうちに、「グウ」と眠ってしまった。タイムマシンで帰ってきたドラえもんが「ひるねなんかしている場合かっ」と一喝している。見せられた未来の大百科事典のツチノコの項目を読むと、東京の剛田武さんによって発見されたと書かれてあった。
「スック」と立ち上がったのび太はツチノコをジャイアンよりはやく見つけるため、外に探しに出かけた。ドカンのある広場でかならず見つけてやると思って探していたが、あっという間に、こんな町にツチノコなんかいるもんかと考え、探すのをあきらめてしまった。
ドラえもんが再度タイムマシンを使って、未来の図書館で調べたら、七十年後にツチノコブームがやってくるということが明らかになった。
2045年の世界へ行って、ツチノコを二、三匹買い、「記者会見をして近くの空き地で見つけたと発表」し、歴史に名を残そうと考えた。到着してみると、ツチノコブームで、「ツチノコはつないで飼いましょう」という立て看板まで出ていた。
早速、ツチノコを買うため、ペット屋へ行って一匹二百円で買おうとした。しかし、七十年後のお金を持っていなかったので、買うことができなかった。
のび太が公園で落胆して、「だいたいぼくが歴史に名を残すなんてむりなんだよ」とドラえもんに語りかけていると、男の子が「こんなところへすてちゃいかん。ノラツチノコがふえるばかりだ」と、おまわりさんに注意されていた。
のび太は捨てるツチノコをもらって、歴史に名が残り、百科事典にぼくの名が出ると喜んで、タイムマシンで帰ってきた。
早速、新聞社やテレビ局に電話して、記者会見の準備をした。記者たちにツチノコを紹介しようとしたら、かけ金をかけ忘れたためどこかへ逃げて、見つかりませんでした。ふたりで遠くへ行っていないと思い、懸命に探していた。
すると、ジャイアンが広場でおおぜいの記者やカメラマンの前で、ツチノコを右手でぶら下げて、「ぐうぜんこの空地で! ぼくがみつけたんです!」と会見しているシーンに、ふたりはでくわした。
[S0263・A0902・067503]