未来の大百科事典[★★★]

【道具解説】 『未来の大百科事典』は、未来のできごとが百科事典方式で克明に記録されているひみつ道具である。

 

【使用目的】 ドラえもんは「未来の大百科事典」を読んで大発見をしている。

 

【使用結果】 「タイムマシン」で帰ってきたドラえもんが「ひるねなんかしている場合かっ」と一喝している。見せられた「未来の大百科事典」の1259ページのツチノコの項目を読むと、東京の剛田武さんによって、1976年に発見されたと書かれてあった。

 

 「スック」と立ち上がったのび太はツチノコをジャイアンよりはやく見つけるため、外に探しに出かけた。ドカンのある広場でかならず見つけてやると思って探していたが、あっという間に、こんな町にツチノコなんかいるもんかと考え、探すのをあきらめてしまった。

 

  ドラえもんが再度タイムマシンを使って、未来の図書館で調べたら、七十年後にツチノコブームがやってくるということが明らかになった。

 

 2045年の世界へ行って、ツチノコを二、三匹買い、「記者会見をして近くの空き地で見つけたと発表」し、歴史に名を残そうと考えた。到着してみると、ツチノコブームで、「ツチノコはつないで飼いましょう」という立て看板まで出ていた。

 

  早速、ツチノコを買うため、ペット屋へ行って一匹二百円で買おうとした。しかし、七十年後のお金を持っていなかったので、買うことができなかった。

 

 のび太が公園で落胆して、「だいたいぼくが歴史に名を残すなんてむりなんだよ」とドラえもんに語りかけていると、男の子が「こんなところへすてちゃいかん。ノラツチノコがふえるばかりだ」と、おまわりさんに注意されていた。

 

  のび太は捨てるツチノコをもらって、歴史に名が残り、百科事典にぼくの名が出ると喜んで、タイムマシンで帰ってきた。

 

 早速、新聞社やテレビ局に電話して、記者会見の準備をした。記者たちにツチノコを紹介しようとしたら、かけ金をかけ忘れたためどこかへ逃げて、見つかりませんでした。ふたりで遠くへ行っていないと思い、懸命に探していた。

 

  すると、ジャイアンが広場でおおぜいの記者やカメラマンの前で、ツチノコを右手でぶら下げて、「ぐうぜんこの空地で! ぼくがみつけたんです!」と会見しているシーンに、ふたりはでくわした。

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