未来の最新型8ミリ撮影機(こっそりカメラ)[★]
【道具解説】 電送レンズを「ポイ」と投げて、ある人の肩に「ピタ」と付ける。しばらくして、ひみつ道具である『未来の最新型8ミリ撮影機(こっそりカメラ)』を巻き戻し、映写機にもなるその撮影機を「シャー」とスクリーンに映すと、その人の行動の記録映画になる。
【使用目的】 のび太の一日の姿がスネ夫の八ミリで撮影され、公開されたので、みんなの物笑いの種にされてしまった。その話をドラえもんにすると、「未来の最新型8ミリ撮影機(こっそりカメラ)」を取り出してくれた。
【使用結果】 ドラえもんは実験として、「電送レンズ」を投げて、ママに「ピタ」と吸着させた。しばらくして、映写機にもなる「未来の最新型8ミリ撮影機(こっそりカメラ)」をスクリーンに映すと、ママは鏡台に「こうしてニーッと笑うと…、池内淳子そっくりだと、思うんだけどな」と話し掛けていた。
のび太はみんなの前で、「ぼくはこそこそぬすみどりなんかしない。どうどうと予告する! スネ夫のありのままのすがたをとって、今夜大公開する!」と宣言している。「電送レンズ」をスネ夫に吸着させようとしたら、風が吹いて、近くを歩いていたネコに付いてしまった。
スネ夫はカーテンなんかも閉めて、家に閉じこもっていた。みんなが来る前にできあがった記録映画の試写をしてみると、電送レンズがネコにくっついてしまったことが明らかになった。しずちゃんは両手で口を横に開き、「顔の美容体操ってほんとにきくかしら。ベロベロバー」と、思いっきり舌を出していた。
安雄は塾をさぼってマンガを立ち読みし、はる夫はハナクソを集めてボール大にし、ジャイアンはお歩風呂の中で直径五センチのおならのアブクを作ったと大喜びし、スネ夫は押し入れでおもらししたシーンがスクリーンにバッチリ映っていた。
スネ夫はやってこなかったが、みんなが映画を是非見たいとやってきた。のび太とドラえもんは「これうつしたら、おこるだろうね。…だろうね」と「ヒヤ ヒヤ」していた。しかし、ジャイアンはみんなの気持ちを代表して、「もったいぶらずに、さっさとうつせよ」と、盛んに上映を急かしていた。
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