ミニ熱気球[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『ミニ熱気球』(189)は、線香一本でふくらんで空中に浮かぶ。あらかじめ目的地に『着地ポイント』(189)を置いてけば、『ジェット気流発生機』(189)の気流に乗ってとどくことができる。

 

  モニターで気球の航路を追跡できる。ドラミの形をした熱気球であり、特別に注文したものであると思われる。

 

【使用目的】 スネ夫のいとこの作ったラジコン飛行船(SUNE号)で、勉強中ののび太は脅かされて、「ドタ」と椅子から落ちてしまった。のび太も猛烈に欲しくなった。こんなことになるだろうと思って、ドラえもんは頼んでおいたドラミちゃんの「ミニ熱気球」を持って来てもらった。

 

【使用結果】 しずちゃんからブローチを落としていかなかったかという電話がのび太にかかってきた。のび太がしっかり保管していたので、「ミニ熱気球」を使って、しずちゃんの家にブローチを運ぶ計画を立てた。

 

 熱気球にブローチを入れ、しずちゃんの家まで届けてもらうことにした。モニターテレビで追跡し、気流の高度を下げ、みんなを驚かせながら飛行を続けた。ジャイアンとスネ夫が熱気球を発見し、釣り竿で熱気球をつかまえることに成功した。

 

  モニターは真っ暗になり、ドラえもんは「ドラミに叱られる!!」、のび太は「しずちゃんのおこられる!!」とパニック状態になってしまった。

  

 ドラえもんはひみつ道具『どこかなまど』を出し、「ドラミの熱気球はどこかな?」と質問して「カタ」と窓を開けると、熱気球を発見することができた。しかし、暗くて狭い場所なので「スモールライト」で小さくなって、のび太と一緒に取りに行くことになった。

 

  線香が消えているだけで、どこもこわれていたかった。ジャイアンとスネ夫は「熱気球をこの土管の中にかくしてあるとは気がつかないだろ。さがしにきてもしらん顔していような」と高をくっていた。

 

 ジャイアンたちが「あつ、にげていくぞ!! いつのまに!? こらっ、おりてこい!! こないと石をぶつけるぞ!!」と何個もの石をぶつけられ、その一個が「ガツン」と熱気球を直撃し、ドラえもんが線香を落としてしまい、「ドン ドン」落下して、ゴミバケツに降りてしまった。

 

  使いかけのかとり線香があったので、火をつけ、「ゴホン ゴホン おまちどお…、ゴホ ゴホ」とかろうじて、しずちゃんの家のベランダに着陸することができた。

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