身代わりテレビA・B[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『身代わりテレビB』をかぶると、もうひとつのひみつ道具である『身代わりテレビA』に写った、遠く離れた場所や人物を自由に見たり、こちらから声を掛けたりすることもできる。
「テレビB」のボタンを押すと、「テレビA」に自分の第二の体を移動させ、思う通りに手足を動かすことができる。真ん中のボタンを押すと、「テレビA」の第二の体は超伝導推進で、モーターボートのように速く泳ぐことができるようになる。
【使用目的】 めずらしくのび太もスネ夫の四丈半島の別荘に招待されたが、当日、四十度の熱を出して行くことができなかった。その代わり、家で寝ていてもみんなと一緒に楽しく遊べる、「身代わりテレビA」をしずちゃんに持っていってもらった。
【使用結果】 ドラえもんはしずちゃんに頼んで、ひみつ道具である「身代わりテレビA」を持って行ってもらった。熱を出して休んでいるのび太がもう一つのひみつ道具である「身代わりテレビB」をかぶると、別荘に着いたみんなをテレビで見ることができた。
しずちゃんが「テレビA」を砂浜に置いて、みんなと楽しそうに遊んでいる姿を見て、のび太も海に行きたくなった。「テレビB」のボタンを押すと、砂浜の「テレビA」にのび太の第二の体が移動し、泳ごうとして海に飛び込むと、「ブク ブク」と沈み出した。
「テレビB」ののび太は溺れる、助けてと大騒ぎになったが、ドラえもんから「おぼれるわけないだろ、ここにいるのに」と注意されたので、その通りだと思った。
「テレビB」の真ん中のボタンを押すと、「テレビA」ののび太は超伝導推進で泳ぐごとができ、小島まで競争しているしずちゃんを補助して、モーターボートのような速さで泳がせることができた。あまりの速さにスネ夫もジャイアンもびっくりしていた。
スネ夫のパパとママが急用で帰ったので、三人が別荘で過ごすことになった。ジャイアンがスネ夫の電子ゲームを横取りしたので、スネ夫は宿題を始め出した。ジャイアンは気分をこわすなと言いながら、特別サービスだと言って、リサイタルを開催し出した。
「テレビB」でそうした状況を見ていたのび太は「ボゲ~」という声を聞いて、「バタ」とぶっ倒れてしまった。ジャイアンのかあちゃんが買い物の途中、野比家の玄関前で、のび太のカゼの具合を聞いていたので、かあちゃんに「テレビB」をかぶってもらい、四丈半島のジャイアンを見てもらった。
かあちゃんが「タケシ、わがままいって、みんなにめいわくかけたら、しょうちしないよ!!」と怒鳴ってくれたので、リサイタルは即時に中止になった。
[S17349・B02034・049007:377]