○○が××と△△する[★★]
[初出誌] 『かならず実現予定メモ帳』、「小学六年生」1974年5月号、10頁、74コマ
[単行本] 『○○が××と△△する』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第1巻」1974年8月1日 初版第1刷発行、10頁、78コマ
[大全集] 『○○が××と△△する』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 2」2009年8月30日 初版第1刷発行、10頁、78コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『かならず実現予定メモ帳』が『○○が××と△△する』に変更
「なんですか、その顔は!!」コマ挿入[525(3)]
「やあ、しずかちゃん」が「やあ、しずちゃん」に変更[525(5)]
「すごいもの見せてやろうか」コマ挿入[525(6)]
「本気にしていいの?からかったらひどいわよ」、「ぼくは、ぜったいにうそはつかない!!」コマ挿入[526(4)]
「え?郷さんなんてみえてないわよ」、「やっぱり…」コマ挿入[526(6)]
[梗概] のび太がしずちゃんとわが家で一緒に勉強することになったので、「ウキ ウキ」しながら往来を歩いていると、ジャイアンとスネ夫から「おれたちのしずちゃんが。こともあろうにのび太なんかと。許せね!!」と腹を立てられた。そして、二人はしずちゃんに一緒に勉強をやろうと交渉し出した。
のび太は家に帰って、「ウツ ウツ」泣きながら、ドラえもんに「もうだめだ。しずちゃんは、あいつらのところへ行っちゃう。…、もう、勉強なんかやる気なくした」と訴え、ふて寝を始め出した。心配になったドラえもんはひみつ道具である『必ず実現する予定メモ帳』を取り出した。
そして、試みにこのメモ帳に、「パパが今すぐにお菓子屋さんでどやらきをもらってくる」と書き入れると、パパが「ポン」とどら焼きをドラえもんの前に差し出した。たまたま、会社の用事で家の近くまで来ると、偶然昔の仲間に会い、その友だちがお菓子屋さんをやっていて、ドラ焼きをもらうことになったというわけである。
のび太がこのメモ帳を借りて、「しずちゃんがのび太のとのび太の家で勉強する」と書き込むと、しずちゃんから電話があり、「のび太さんと、はじめに約束したんだから、まもることにしたわ」という内容であった。
のび太が面白半分に「ドラえもんがママとテーブルの上でゴーゴーを踊る」と書き込むと、ドラえもんが怒って、出掛けると言い出した。すると、ママの悲鳴を聞き、目の前をネズミが「チョロ チョロ」したので、二人はテーブルの上で「ネズミ! ネズミ!」と叫びながら、ゴーゴーを踊ることになった。
しずちゃんを迎えに屋外に出ると、しずちゃんを探しているジャイアンとスネ夫を見つけたので、のび太はこのメモ帳に「ジャイアンとスネ夫が先生に今ここでアカンベーをする」と書き込んだ。
すると、「ピーウ」と風が吹き、二人の目に砂ぼこりが入ったので、二人が喫茶店のガラス戸に目を映していると、喫茶店から出てきた先生にアカンベーの姿を見せることになった。そして、先生から「きみたちは、いつも先生をバカにしてる!!」ときついお目玉をもらうことになった。
間もなく、のび太は往来でしずちゃんに会うことができたので、メモ帳のすばらしさを話し、しずちゃんの今してみたいことを尋ねた。すると、しずちゃんは「いっぺん、郷ひろみさんと、おはなししたいわ」とリクエストしたので、そのメモ帳に「しずちゃんが郷ひろみとのび太の家で話をする」と書き込んだ。
のび太はとても心配になってきたが、家に帰り、廊下をしずちゃんと歩いていると突然、電話が「ジリリリリリン」と鳴ったので、しずちゃんが電話に出ると、郷さんからの電話であった。郷さんからの間違い電話であったけれども、しずちゃんは郷さんと電話ができたことを夢みたいだと語っていた。
のび太もうらやましくなり、「これが実現したら、死んでもいい」と思っていること、「しずちゃんがのび太に今ここでチューする」とメモ帳に書き込んだ。のび太が「ドキ ドキ」しながら、顔を赤らめているので、しずちゃんに「なに書いたの」と尋ねられた。
しずちゃんが万年筆のインクが出ないのでいじくっていると、インクが大量に「チュー」と飛び出て、のび太の顔にかかってしまった。