毎日規則的になるタイマー(タイマー)[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『毎日規則的になるタイマー』を腕にはめておくと、「毎日きそく的に、きめられた時刻に、きめられたことをひとりでにやる」ことができるようになる。

 

【使用目的】 のび太は前の晩「毎日規則的になるタイマー」を付けてもらったので、ママが感心するほど、朝起きてから学校へ行くまでの時間帯をスムーズにこなすことができた。

 

【使用結果】 しずちゃんが学校へ行くときも授業中も元気がないので、帰りに心配の種を尋ねると、うちの前に捨てられたネコに関するものであった。しずちゃんがカナリヤとイヌがいるためどうしてもネコを飼えないと訴えるので、のび太は子ネコを四匹引き受けて家に持って帰っている。

 

 ドラえもんからママに見つかったら大変だと言われたが、どうしようもなくこっそり飼おうとしたが、ママに見つかり、どこかへ捨てるまで家は帰ってくると厳命されてしまった。

 

  だれかに飼ってもらおうとしたが、いい飼い手も見つからず、こっそり捨てようとしたら、怖いイヌがが出てきたので、捨てるのを断念して、ドカンの上で思案に暮れていた。

 

 「毎日規則的になるタイマー」が勉強の時間を告げたので、のび太は家にネコを持って帰り、ひみつ道具『デンデンハウス』で勉強を始めることになった。顔を真っ赤にして怒っているママはハウスを「ドンドン」叩き、「おぼえてらっしゃい」と凄んで、ひとまず、そこを立ち去っている。

 

 ドラえもんは四つのタイマーをネコに装着し、タイマーのコンピューターに時間がきたら、天井裏をパトロールするようにセットしている。その時間になると、天井裏で「ガタ ドタ ドタ チュー」と大騒ぎになって、ネコが家のネズミを追い出すことに成功した。

 

  それでも、ママは家でネコを飼うことに大反対していた。しかし、ドラえもんは飼ってもらわなくても、もう飼い主がいなくても、ネコを飼う方法を見つけ出した。

 

 ネコたちにネズミ退治の会社を作らせ、自分たちの「デンデンハウス」で暮らしながら働くという案であった。ネコたちは何軒かの家と契約し、決められた時間に天井や押し入れをパトロールするというものであった。

 

  ネコの月給はペット屋さんに払い込んでもらい、ペット屋はネコの家にキャットフードを毎日届けることになった。ネズミたいじ会社の広告には、「四匹の社員が毎日お宅をまわります。料金は一ヵ月百円、おもうしこみは野比のび太あて」と書かれてあった。

 

  きょうも四匹のネコは「デンデンハウス」から「ニイ ニイ」鳴きながら、元気に働きに出掛けている。

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