夜空がギンギラギン[★★]
[初出誌] 『星空をつくる星製造機……「星取りあみとハンマー」』、「小学五年生」1986年2月号、8頁、47コマ
[単行本] 『夜空がギンギラギン』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第38巻」1987年1月25日 初版第1刷発行、9頁、56コマ
[大全集] 『夜空がギンギラギン』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 14」2011年6月29日 初版第1刷発行、9頁、56コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『星空をつくる星製造機……「星取りあみとハンマー」』が『夜空がギンギラギン』に変更
「エイッ」、「ガン」コマ挿入[524(6)]
「もう少し強くたたけない?」、「え~、まだあ!?」コマ挿入[524(7)]
「カン カン カン」が「ガン ガン ガン」に変更[524(8)]
「文字なし」コマ挿入[525(6)]
「サッ サッ」コマ挿入[525(7)]
「じゃ、暗くなったら空地へいらっしゃい」コマ挿入[525(9)]
「よおし、これで地球から見える星はすっかりならべた」、「のこりのくず星はざっとばらまいて天の川にしよう」コマ挿入[526(1)]
「どう?ハワイ沖よりすごいだろ」コマ挿入[526(4)]
「ガン」コマ挿入[527(3)]
「ガン」コマ挿入[527(4)]
[梗概] ジャイアンは土管の上にどっかと座り、「夜になって山小屋を出ておれはアッとおどろいた。空一面の星!! すみからすみまでビッチリの星空!!」とめずらしく詩的に紹介したあと、「都会の貧弱な星空しか見られないやつなんか、かわいそうなもんだぜ、まったく」と言いながら帰っていった。
のび太は「いわれてみると、きゅうに自分がかわいそうになって…。ああ、ほんとの星空がみたい!!」とドラえもんに嘆いた。
ドラえもんはひみつ道具『星とりあみとハンマー』を取り出した。コンクリートをハンマーで思いっきり「カチン」と叩くと火花が散り、それをあみで「サッ」とすくい、入れ物に「チャリン」と入れると、だんだん丸くなって星のように光り出すものである。
今夜の空は曇りみたいであったので、空き地に星空をつくることになった。「チンカン チンカン」とたくさんの星を集め、星座表を参考にし、ひみつ道具『空間接着剤』を使って、ペルセウス座、そのとなりに二等星、ぎょしゃ座、くず星はあとで銀河に使用した。
しかしながら、二等星よりも大きな星が必要であったけれども、たたきかたが弱いのでなかなか大きな星は獲得できなかった。
ちょっとひと休みしていたらしずちゃんに出会ったので、「今夜すごい星空をみせるよ。ジャイアンのなんか問題にならないから」と告げると、ジャイアンが「なにが問題にならないって? え!? ドカ ボカ」と殴られ、星が飛び散ったので、ドラえもんは一等星をどっさり取ることができた。
空き地にはきれいな初めてみる星空が完成した。スネ夫に星空を自慢すると、スネ夫はジャイアンを呼びにいった。
ジャイアンは「なにっ、ギンギラの星空を!? のび太のくせになまいきな!!」と怒鳴りながら、スネ夫と一緒になって竹竿で空の星を落としにかかった。
すると、流れ星になって「ガン ガン ガン いてえ!! ギャー」となった二人を直撃した。ドラえもんによれば、「あの星は力いっぱいコンクリートをなぐったエネルギーのかたまりなんだ」というものであった。
[S1459・A3801・058602]