オバケタイマー[★★]

[初出誌] 『使い方をまちがえた「オバケタイマー」』、「小学五年生」19856月号、8頁、58コマ

[単行本]  『オバケタイマー』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第36巻」1986425日 初版第1刷発行、9頁、65コマ

[大全集] 『オバケタイマー』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 142011629日 初版第1刷発行、9頁、65コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『使い方をまちがえた「オバケタイマー」』が『オバケタイマー』に変更

 「オバケをだしたい時間に指針をセットし……」コマ挿入[456(9)]

18時(オバケタイマー)」コマ挿入[456(10)]

「あと三十秒……、二十秒……」、「十秒……」コマ挿入[457(1)]

 

「キャー」、「ドロ ドロ ドロ」コマ挿入[457(2)]

「そろそろひめいが聞こえるころだけど……」、「ファ~ァ……」コマ挿入[459(8)]

「文字なし」コマ挿入460[(1)]

「またねぼうした!!」コマ挿入[460(2)]

 

[梗概] ジャイアンは目覚ましを使っても目がさめないため、毎朝遅刻をし、立たされるため、「ムシャ クシャ」しながら登校していた。のび太の顔を見ると、「きっとのび太がうつったんだ!!」と邪推し、のび太を「ポカ ドカ ボカ」と殴って、「これでスーッと」したと満足していた。

 

  のび太が「このうらみきっとはらしてやるぞ!!」と叫ぶと、「おもしろい、はらしてもらおうじゃいん」とすごんできたので、のび太は体がブルブル震えながら逃げ帰ることになった。

 

 家では帰るなり、ママから「きょうもちこくして、宿題を忘れてたたされたそうね! すぐに宿題しなさい!! 夜はさっさとねなさい!!」と怒鳴られてしまった。

 

  ドラえもんからも宿題をすぐ始めるようにと言われたが、「とてもそんな気分じゃないよ。五分だけ休ませて」といって横になった。ドラえもんには信用できないので、ひみつ道具『オバケタイマー』を、のび太の部屋の前にこっそりと置いた。

 

 その時計が四時に「チーン」と鳴ると、「ドロ ドロ ドロ カタ モヤ~」とオバケが現れ、のび太に「宿題やれ~」とせまってきた。のび太は「やる!! やります!!」と叫んで、机に座り、宿題を始め出した。

 

  「手~をとめ~るな~」と命令されたので、「セッセ セッセ」とがんばって、宿題を終えることができた。宿題を終えるとオバケも消えてしまった。

 

 部屋の前にへんな時計が置いてあったので、調べてみると、時計の底に「オバケタイマー」の使い方が書いてあった。ママの部屋にこっそりおくと、「ドロ ドロ ドロ キャーー」となった。

 

  のび太はジャイアンに仕返しするため、出掛けるとしずちゃんに会い、「めずらしい時計」とほめられたが、「だめっきみにあげるもんじゃないの!!」と断って別れた。そして、この時計をジャイアンの玄関前にこっそり置いてきた。

 

 ジャイアンのかあちゃんが玄関を出ると、時計が落ちていたので、交番に届けようとしたら、しずちゃんからその時計はのび太さんのものであると知らされた。そこで、野比家にわざわざ届けることになった。真夜中になると、のび太はオバケに襲われ、「ギャーッ」となった。

 

のび太は午前二時にセットして起き上がり、「どこでもドア」を使って、「フンガ~」と寝ているジャイアンにこの時計を投げつけた。気づいて目覚めたジャイアンはこの時計を午前七時にセットして寝てしまった。

 

 「どこでもドア」の前で、悲鳴が聞こえるのを待っていたのび太は次の日寝坊して、学校で立たされることになった。一方、ジャイアンはスネ夫に「すごい目覚ましを手に入れたからな。オバケがでてきておこしてくれるんだ。どんなねぼすけだっておきるぜ、アハハハ」と話していた。

 

  これを聞いて、のび太は「ジョバ」とくやし涙をたっぷり流していた。

[S1451A3614058506]