ドラえもんに休日を!![★★]
[初出誌] 『ドラえもんに休日を!!』、「小学五年生」1984年9月号、8頁、55コマ
[単行本] 『ドラえもんに休日を!!』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第35巻」1986年1月25日 初版第1刷発行、9頁、63コマ
[大全集] 『ドラえもんに休日を!!』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 13」2011年4月30日 初版第1刷発行、9頁、63コマ
【初出誌vs.大全集】
「ワウワウ」、「ヒイ~」コマ挿入[499(4)]
「ヨタ」コマ挿入[500(1)]
「ゴロン ゴロン」コマ挿入[500(4)]
「ブザーを使え」コマ挿入[500(7)]
「うちへ帰っておとなしくしていよう」コマ挿入[501(3)]
「グッ」コマ挿入[501(7)]
「さあ~、やるならやれ!!」コマ挿入[502(2)]
「スネ夫、やるか!?」、「よ、よし!!」コマ挿入[502(4)]
[梗概] うらやましくなってパパの週休二日制をドラえもんに訴えると、のび太はドラえもんから年中無休で面倒を見ているので、「日曜も祝日も夜も昼も、気の休まる時がない」と初めて言われた。
その話を聞いて、のび太は「あす日曜は、まる一日ドラえもんの休日にしよう!!」と言ってくれたので、ドラえもんはタマちゃんとイリオモテ島へハイキングに行くことになった。ドラえもんは準備とうれしさのあまり夜遅くまで「ゴソ ゴソ」と押し入れの中で動いていた。
ドラえもんはハイキングに行く前にのび太にひみつ道具『よびつけブザー』を与え、もし何かあったらかならず押すように申し伝えている。しずちゃん、ジャイアン、スネ夫はそのブザーを使わないと決心した、のび太に対して半信半疑であった。
のび太が「なにごとがおきようとも、ぼく自身の力できりぬけてみせる!」と断言するので、ジャイアンは「のび太のくせになまいきだ!!」、スネ夫も「ブザーを使わせてやろう」と機をうかがっていた。
ジャイアンが突然、「やい、のび太!!」と追いかけ、理由もなく暴力をふるおうとしたので、理由を尋ねると、「なにも思いつかない。エーイ、はらがたつ!! ボカッ」と暴力をふるってきた。
かろうじて逃げてドカンの陰に隠れていると、スネ夫が逃がしてやろうと言って、ある家の庭を通りぬけ、塀を乗り越えるように指示した。塀を乗り越えるとそこには怖いイヌがいて、追いかけられたが、木に登ってなんとか難を逃れることができた。
木をさらに昇り、屋根にのりうつって逃げようとしたら、「ステン ゴロ ゴロ ゴロン ゴロン」と転がり、「ドサ」とダンプのジャリの上に落下してしまった。ジャイナンやスネ夫は「ブザーを使え」と追いかけてきた。
「ドラえもんのためどんなことがあっても…」と考えていたら、信号機でダンプが止まったから、飛び下りて、家に帰る途中、町のいじわるっ子二人に「ドカン」とぶつかり捕まってしまった。
絶体絶命のピンチになり、ブザーを押そうとしたら、ドラえもんとタマちゃんの顔が浮かんできたので、ブザーを道路に投げつけ、足で「グシャ」と踏みつぶしてしまった。
そして、路上に座り、両手を組んで、「さあ~、やるならやれ!!」と心を決めた。その光景を見ていたジャイアンは「あいつにあんな根性があったとはな…」と感心し、助太刀をかって出ることにした。
ドラえもんが「いやあ、楽しい一日だったよ。のび太はだいじょうぶだった?」と尋ねると、のび太は寝ながら、足を組み、「あたりまえさ! 平和な一日だったよ」と答えている。
[S1354・A3513・058409]