大予言・地球の滅びる日 [★★★]
[初出誌] 『ナゾの預言書』、「小学五年生」1984年7月号、8頁、50コマ
[単行本] 『大予言・地球の滅びる日』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第36巻」1986年4月25日 初版第1刷発行、8頁、50コマ
[大全集] 『大予言・地球の滅びる日』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 13」2011年4月30日 初版第1刷発行、8頁、50コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『ナゾの預言書』が『大予言・地球の滅びる日』に変更
「そして、最後の201ページ……」が「そして、最後の二百ページ……」に変更[483(2)]
「201ページから後が、かいてないのは?」が「二百ページからあとがかいてないのは?」に変更[485(3)]
[梗概] ドラえもんがタマちゃんとデートに出かけるとき、部屋に意味ありげな本を残していった。その本には、「ジョーネンガ玉落としわずかなり学刈。ターと老婆ぬく。最後のページには、暗き天にマ女は怒るこの日○終わり悲しきかな!!」と書かれていた。
ジャイアンは「世界ねごと全集じゃないの」、しずちゃんは「暗号の教科書じゃないかしら」、スネ夫は「それによくにた本をよんだような気がする…。おそろしい本だった…」とそれぞれ感想も漏らした。
家に帰ってまだ三時なのにうす暗くて、新聞も読めないおかしな日であった。スネ夫が「思いだした!!」と飛び込んできて、「ノストラダムスの大予言!!」と言い張った。
この本には「わけのわかんないことがかいてあるけど、その後の歴史とつきあわせれば、戦争・災害などの大事件がピタリピタリといいあてられてることがわかるんだ。そして…二十世紀の末、世界は…滅亡すると…」書かれている。
例えば、「三十九ページ…。ゴリラキツネより機械の鳥をうばう」と書かれている。「これが去年の新聞記事の切り抜きだ。一月一日から数えて三十九日めといえば…。二月八日!! 見ろ、旅客機のハイジャック事件があった日だぞ!! 写真をみろ、犯人と機長はゴリラとキツネそっくり!」というものであった。
もっと確かめるため、「パッ」と新聞記事の切り抜きの六月二十一日をひろげると、「この日の深夜、居眠り運転のバスが湖にとびこんでいる」、予言書の一七二ページには、「ター扉をひらく無音バスもぐる」と出ていた。
そして、最後の二百ページ…。つまり、七月十九日の予言は…。「暗き天にマ女は怒るこの日○終わり悲しきかな!!」と出ており、○は地球のことだ!!となった。
スネ夫とのび太はしずちゃんやジャイアンにこのことを知らせることになった。最後に、のび太が出木杉に報告するとと、「予言なんて、信じないよ。みんな、偶然かこじつけだ」と主張するので、のび太が「じゃあ、この暗さは?」と尋ねると、「黄砂だよ。中国大陸のこまかい砂ぼこりがまいあがって、偏西風にのって日本へとどいたんだ。ときどきある自然現象さ」ということになった。
家に帰ると、ドラえもんから「人の日記をかってにみるな!!」と怒鳴られてしまった。去年の暗号日記だと言い張るので、のび太が「ジョーネンガ玉落としわずかなり学刈。ターと老婆ぬく」をこれ日記と尋ねると、「年賀状お年玉が少ないガッカリ。のび太とババぬきした」という意味であった。
「暗き天にマ女は怒るこの日○終わり悲しきかな!!」とは、「くら~いテンといえば、0点にきまってる。マのつく女はママじゃないか。○はどら焼き。どら焼きがなくなれば、悲しいにきまってる!!」という意味であった。
「ゴリラキツネより機械の鳥…」は「ジャイアンがスネ夫のラジコンを、取ったこと」であり、「ター扉をひらく無音バスもぐる」は「のび太がどこでもドアで入っていったら、しずちゃんが浴そうにもぐった」という意味であった。
「二百ページからあとが書いてないのは?」、「ついなまけちゃったんだ!! 三日ぼうずのきみよりはましだろ」と続いた。
ママから「みなさんが大ぜいおしよせて大さわぎ…」と言われたので、のび太はドラえもんに「よくわけを話して、帰ってもらて」と頼んでいるが、「ドン ドン」と激しくドアを叩く音を聞いて、ドラえもんも「どう説明すりゃいいんだよ!!」とビビっていた。
[S1352・A3610・058407]