ヤジウマアンテナ[★★]
[初出誌] 『やじうまアンテナ』、「小学五年生」1983年12月号、8頁、50コマ
[単行本] 『ヤジウマアンテナ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第34巻」1985年8月25日 初版第1刷発行、10頁、65コマ
[大全集] 『ヤジウマアンテナ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 12」2011年3月30日 初版第1刷発行、10頁、65コマ
【初出誌vs.大全集】
「今夜8時、ガソリンスタンドへダイナマイトをつんだトラックが、いねむり運転でつっこんで……」コマ削除[81(1)]
「今夜八時ちょっと前のガソリンスタンド」コマ挿入[567(1)]
「まだなにごともおきていない」コマ挿入[567(2)]
「ル・ル・ル…」コマ挿入[567(3)]
「なにか近づいてくるぞ」、「アングルをかえて……」コマ挿入[567(4)]
「トラックだ」、「水玉パン屋」、「パン屋」コマ挿入[567(5)]
「なんだかフラフラ走ってくるよ」、「水玉パン屋」、「パン屋」コマ挿入[567(6)]
「居眠り運転だ!!」コマ挿入[567(7)]
「ワーッ、スタンドへ!!」コマ挿入[567(8)]
「ドドオ」コマ挿入[568(1)]
「ゴオ」コマ挿入[568(2)]
「こりゃあ………、たいへんな犠牲者がでるぞ」コマ挿入[568(4)]
「じゃ、まあいちおういくか」、「なんだいちおうってのは」コマ挿入[568(7)]
「えっ、ガソリンスタンドへトラックが!!」、「こわい!」、「たのしみだなあ」コマ挿入[569(1)]
「え~、まもなくあっちからトラックがくる」コマ挿入[569(2)]
「あれか!?」コマ挿入[569(3)]
「おきろ!!」、「目をさませ~っ」コマ挿入[569(4)]
[梗概] スネ夫は「風にあおられて火の粉が空一面にとびちって…」場面を写真に撮影して、みんなに見せせていた。ジャイアンはしんせきの家に遊びにいった時、うらの花火工場が爆発して、目の前で屋根がボンボン吹っ飛んだ話をし、しずちゃんも「ダンプとタンクローリーの正面衝突を見た」と話していた。
のび太が「みんながおもしろい事件を見てるのに、ぼくだけ見たことがないから見たい」と頼むので、ドラえもんは「おもしろい事件とはなんだ!! 人の災難をおもしろがるなって最低だぞ」と怒鳴りつけられた。
のび太が「事件を直接みることによって、こんなおそろしいことを二度とおこしてはならないと、自分をいましめたいんだよ」と言い直すと、ドラえもんはひみつ道具『ヤジウマアンテナ』を出してくれた。
このアンテナは「なにかがおこる前に、あらかじめその場所を教えてくれる」ものである。時間と距離の範囲をあらかじめ設定することもできる。半径五十キロ、時間三十分以内の事件を設定すると、「バギューン バギュ バギュン」の銀行強盗の犯人逮捕の瞬間をバッチリ撮影することに成功した。
のび太はこのアンテナを使って調べると、今晩、ガソリンスタンドで大事件が起こることがわかったので、みんなに見せると約束してしまった。もちろん、ドラえもんは大反対したが。
心配になったのび太はドラえもんから「タイムテレビ」を借りて、今夜八時ちょっと前のガソリンスタンドをチェックしていた。すると一台のトラックが「フラ フラ」しながら走ってくるので、よく調べると運転手が居眠りをしていた。その車がガソリンスタンドに飛び込んだので、「ドドオ ゴオ」とあたり一面火の海になってしまった。
ドラえもんもことの重大さに気づき、居眠りしている運転手を事故前に起こそうと出掛けた。のび太もジャイアン、スネ夫、しずちゃんを「タケコプター」で現場まで連れて行った。
一台のトラックがやってきたので、ドラえもんは「おきろ!! めをさませ~っ」と怒鳴った。無事、ガソリンスタンド前を通過したトラックを見て、のび太は「八時だ! 今だ! あのトラックがほんとはスタンドへつっこんで……。大惨事になったはずだから、あとの場面を想像でおぎなってくれ!」とみんなに現場で中継していた。
[S1258・A3403・058312]