動物変身恩返しグスリ[★★]
[初出誌] 『動物変身恩返しグスリ』、「小学五年生」1983年8月号、8頁、53コマ
[単行本] 『動物変身恩返しグスリ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第35巻」1986年1月25日 初版第1刷発行、8頁、53コマ
[大全集] 『動物変身恩返しグスリ』、「藤子・Ｆ・不二雄大全集 ドラえもん 12」2011年3月30日 初版第1刷発行、8頁、53コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] のび太は『つるのおんがえし』を読み終えて、昔の話にはゆめがあっていいなあと感動した。のび太はドラえもんに｢ぼくだってお話と現実をごっちゃにするほど幼稚じゃないけど…。たすけた動物が、かわいい女の子になって…。そんな道具ないよね、アハハ｣と冗談に言うと、ひみつ道具『動物変身恩返しグスリ』を取り出してくれた。
外に出掛けると、木に縛られた子犬が｢キャイン キャイン｣と鳴いていたので、ドラえもんが助けて、このくすりをひとしずく振りかけて放した。しばらくすると。かわいい女の子がやってきた。
ドラえもんはどら焼きを食べながら、気長に恩返しを待つことにした。しかし、押し入れのどら焼きがないのに気づくと、その女の子はのび太のかくしたどら焼きを発見して、帰っていった。
ゴミバケツにとじ込められて「フギャーゴ｣と鳴いていた野良猫のクロを助けて、のび太はこのくすりをたっぷり振りかけて放してやった。すると、正体がドロボウネコであるため、金魚にいたずらしたり、のび太がママに怒られると、｢フーッ バリ バリ ガリ｣とママをひっかき、なおさらママをおこらしてしまった。
ドラえもんからよく相手をみて使わないからだといわれたが、もう二度とこんなクスリ使いたくないと思い、このクスリの入ったビンを道路にたたきつけた。流れたクスリでアリがおぼれそうになった。
ドカンのある広場で当分家に帰れないと思っていたら、四人のかわいい女の子がやってきて、のび太を担いで、橋から川に落としてしまったので、のび太は｢助けてえ！！｣と悲鳴を上げることになった。幸いドラえもんが｢タケコプター｣で助けにきてくれたが。
[S1254・A3512・058308]