しあわせ保険機[★★]
[初出誌] 『しあわせ保険機』、「小学五年生」1983年3月号、8頁、50コマ
[大全集] 『しあわせ保険機』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 11」2010年11月30日 初版第1刷発行、8頁、50コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] ママが掃除していたら、のび太が命より大事にしていたプラモがメチャメチャになってしまった。ママから「そこらにほうりだしておくのがわるいんです!!」と叱られ、ドラえもんから「新しいの作れば?」と慰められた。
しかし、のび太は「ぼくの人生おしまいだわあ~」と畳をたたいて号泣していた。それで、のび太はドラえもんの取り出した『しあわせ保険機』で、今後の予期せぬ出来事に備えることにした。
保険機から、「もし保険に入っていらっしゃれば新しいプラモがかえたのです」と言われたが、あとの祭りだと思った。
のび太はマンガやおもちゃのために、保険に入りませんかと勧誘されたが、一つの品物につき、10円払って、何ごともなければ、返してもらえないということを知って、やめてしまった。一方、しずちゃんやスネ夫は保険にばっちりと入っていた。
しばらくすると、保険をかけたバイオリンがこわれてしまったが、しずちゃんは契約通り保険を払ってもらい、新しいバイオリンを買うことができた。土管のある広場で、スネ夫がおもちゃで遊んでいると、ジャイアンに全部取られてしまったが、保険をかけていたため、全額支払ってもらうことができた。
のび太もいらない本やおもちゃを30点保険にかけ、保険料を300円払った。ママが整理して捨ててくれないので、待ちきれなくて、輪投げ遊具、おもちゃのトンカチ、ガラガラ遊具、自動車のおもちゃなど、ジャイアンに取り上げてもらおうとしたが、ろくなものがなくていらないと言われ、ゴミ置き場に捨ててしまった。
保険機から、自分で捨てたものには保険金は払えないと言われた。さらに、ママが保険にかけていない本を全部整理し、捨てたので、本棚はガラーンとしてしまった。
[S1161・M01078・058303]