カッコータマゴ[★★]

[初出誌] 『カッコータマゴ』、「小学五年生」19827月号、8頁、50コマ

[単行本]  カッコータマゴ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第27巻」1983425日 初版第1刷発行、8頁、50コマ

[大全集] 『カッコータマゴ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1120101130日 初版第1刷発行、8頁、50コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] のび太は「うちのママはムチで打ちながら、なまけ者!! 勉強せい!! お使いから帰ったら、そうじせんたく皿洗い。なまけるとごはんぬきだぞ!!」というようにとても厳しいんだとみんなに訴えていた。

 

  しずちゃんは「うそばっかり」、スネ夫も「大げさなんだから」と信じてくれないので、「あんな母親を持って、ぼくは日本一不幸な少年だ」と買い物かごをさげながら帰宅した。

 

 家ではドラえもんが「またまちがえた!!」、こんなもの注文したおぼえないぞと、配送してきたデパートに腹を立てていた。そのひみつ道具とは、『カッコータマゴ』であり、「このタマゴを身につけると、かってによその家族になれるというずるい道具」である。

 

 このタマゴを後で送り返してやると言ってドラえもんは出掛けてしまった。のび太は「使ってみようかな…。な~んちゃって。いくらひどい親でも親は親だ。

 

  ぼくは、うらぎったりしないからね」と考えながら、廊下を歩いていたら掃除をしていたママのバケツをつまずいて、バケツをひっくり返してしまった。ママから厳しく叱られることになった。

 

 そのため、のび太は「使う!!」と決心し、ポケットにしっかりとタマゴを入れて、家を出た。金持ちであるスネ夫の家を選び、「ドキ ドキ ドキ」しながら、玄関から入ると、ママが「スネ夫ちゃま、お帰りなさい」と迎えてくれた。

 

  すごいおやつをごちそうになり、ママからたくさんのおこづかいをもらうことができた。のび太は「ず~とこの家の子でいよう」と決め、山ほどあるマンガやすごい切手のコレクションを見ていた。

 

 スネ夫が帰ってくると、「どなたざます」と言われ、スネ夫だと主張すると、「スネ夫ちゃまはとっくに帰ってるざます!!」と顔を真っ赤にして叱りつけていた。不思議に思って庭へ行くと、のび太が庭の池でラジコン潜水艦を動かしていた。

 

  「のび太!!」と怒鳴ると、ママが「うちのスネ夫ちゃまになにするざます!!」と叱って追い出している。

 

 スネ夫がドカンのある広場でしょんぼり座っていると、ドラえもんから「どうしたの?」と尋ねられ、説明すると、「またのび太がかってなことを!!」と激怒している。のび太はお風呂に入ると、ママが「クリーニングにだすざます」と言いながらポケットを調べると、へんなものが入っていたので、窓から「ポイ」と外に捨てた。

 

窓の外で、ドラえもんが「のび太、いいかげんにしろよ~」と怒鳴っていると、その投げられたものが「ドラえもんの口に「パク ゴク」と入ってしまった。

 

すると、「なんでのび太さんがうちのおフロに?」となり、ドラえもんはママから左手をつかまれ、「どこへいってたざます。塾へいくお時間ざますよ」と、強引に玄関のほうへ引っ張られることになった。

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