うら山のウサギ怪獣[★★]
[初出誌] 『「部分進化ガン」でウサギをまもれ!』、「小学五年生」1981年9月号、8頁、53コマ
[単行本] 『うら山のウサギ怪獣』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第29巻」1984年1月25日 初版第1刷発行、9頁、60コマ
[大全集] 『うら山のウサギ怪獣』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 10」2010年10月30日 初版第1刷発行、9頁、60コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『「部分進化ガン」でウサギをまもれ!』が『うら山のウサギ怪獣』に変更
「動物の体を部分的に進化させるの」コマ挿入[535(5)]
「サル」、「トリ、」「ライオン」コマ挿入[535(7)]
「文字なし」コマ挿入[535(10)]
「ニュー」コマ挿入[536(4)]
「うら山へ!!」コマ挿入[536(6)]
「ギャア…」コマ挿入[540(2)]
「ほんとに見たんだぞ、ふたりで」、「手足がサルで羽がはえて顔がライオンのウサギ!!」コマ挿入[540(3)]
[梗概] しずちゃんとのび太は学校のうら山でかわいい野ウサギ親子を発見した。そのことをのび太がジャイアンやスネ夫に話すと、ウサギ狩りをやると言いだした。しずちゃんに連絡してやめさせようとした。
しかいし、ジャイアンとスネ夫は「いじめるんじゃないぞ。きれいなおりと、おいしいえさで、かってやるんだよ。ウサギもよろこぶと思うよ」と全然相手にしてくれなかった。しずちゃんに「よけいなおしゃべりするからいけないのよ」と泣かれてしまった。
ドラえもんに相談すると、ひみつ道具『部分進化ガン』を使って、ウサギ自身に自分を守る力をつけてもらうことになった。
窓の外で、子犬が野良犬のクロに追いかけられていたので、ドラえもんは「ゾウ」の弾をガンに込めて、子犬の鼻に発射すると、ゾウのような鼻になり、野良犬のクロはその鼻に持ち上げられて、「キャイン! キャイン!」と悲鳴をあげることになった。
ジャイアンとスネ夫はアミをもってウサギを挟み撃ちにして捕らえようとしていた。ドラえもんは「サルだま」を使って、スネ夫に追っかけられたウサギを撃つと、「スル スル」と木の上に登ることができた。ジャイアンにそのことを話すと、「ウサギが木にのぼたって? いいかげんなこと言うな!! ペチ」とスネ夫はビンタをもらっている。
ジャイアンがウサギを追い出したので、「トリだま」で打つと、飛んで空に逃げてしまった。
スネ夫が「ジャイアンもにがしたくせに」と問い詰めると、「しかたないだろ!! その…、空とんでにげたんだもの。うたがうのか!?」、スネ夫が「い、いや、信じる!! 信じる!!」と叫んでも、「い~や、その目はうたがってる目だ」とメリコミパンチを食らうことになってしまった。
二人はウサギの巣を発見して、子ウサギを捕まえてしまった。親ウサギに「ライオンだま」でライオンの顔に部分進化してもらい、「ガオ」と脅してもらい、二人を「ギャア…」と追っ払ってもらった。
スネ夫とジャイアンは安雄とはる夫に、「ほんとにみたんだぞ、ふたりで。手足がサルで羽がはえて顔がライオンのウサギ!!」と懸命に説得していた。のび太はしずちゃんい対して、この光景を見ながら、「とうぶんウサギたちは、平和にくらせると思うよ」と説明している。
[S1054・A2911・058109]