地震なまず[★★]
[初出誌] 『無題』、「小学五年生」1981年1月号、8頁、52コマ
[単行本] 『地震なまず』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第26巻」1983年1月25日 初版第1刷発行、8頁、52コマ
[大全集] 『地震なまず』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 9」2010年8月30日 初版第1刷発行、8頁、52コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『地震なまず』に変更
「ほーらね」が「ほうらね」に変更[541(4)]
[梗概] スネ夫の家で、突如地震が「ゴゴゴゴゴゴ」と起こったので、のび太は「キャアアー」と叫び、「ワー ワー ワー ドタ ドタ バタ バタ」と大騒ぎしたあと、くずかごに頭から飛び込んでしまった。
スネ夫にその恥ずかしい姿を見られ、みんな吹聴されそうなので、のび太は何とかみっともないことが広まらないようにドラえもんに頼むと、ひみつ道具『地震ナマズ』を出してくれた。
このナマズをスネ夫にくっつけると、スネ夫が「地震」という言葉を話すと、足下のナマズが暴れ出すというものである。
ジャイアンに、スネ夫が「のび太とまんがよんでたら…、クスクスクス。そのとき…、ゲラゲラゲラ」と笑いながら、「地震が…」と話し出すと、スネ夫だけが「ゴゴゴ」と揺すぶられ、近くのゴミ箱に飛び込んで、みんなに笑われている。安雄に話したときも同じで、今度は溝に飛び込んで、「ギャーア」と悲鳴をあげている。
悔しかったので、家に帰って対策を立てていると、これはどうもドラえもんの仕業であることがわかった。ある言葉を口にするたびに「ゴゴゴ」と揺れるので、口に出さないで紙に「じしん」と書くと何事も起こらなかった。ドラえもんとのび太の前で不適な笑いを浮かべ、「これからしずちゃんに話してやるからな」と宣言している。
しずちゃんに会うと、のび太とまんがをよんでたら…、「これになったんだよ」と言いながら、「じしん」と書いた紙を見せている。ドラえもんとのび太は「あ~っ、うまく考えたな!!」と声を揃えて感心した。
すると、スネ夫は頭を左の指でさしながら、「へへん。おつむのよさにかけては、自信があるんだ」とからかうと、「ゴゴゴ」と揺れだし、しずちゃんのスカートの中に避難しようとした。顔を赤らめたしずちゃんは「キャーッ、きらいきらい」と逃げ回っていた。
[S0959・A2602・058101]