すなおなロボットがほし~い![★★]

[初出誌] 『無題』、「小学五年生」198011月号、8頁、52コマ

[大全集] 『すなおなロボットがほし~い!』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 92010830日 初版第1刷発行、8頁、52コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『無題』が『すなおなロボットがほし~い!』に変更

 

[梗概] この作品は『ロボットはともだち!』という『ドラえもんムック』の「ドラえもんロボットマンガ大会」号に掲載されたものである。

 

 先生から今度宿題をやらないと、ぶっ飛ばすと言われたので、のび太はドラえもんにいつものように「宿題をやってくれる機械」がないかと尋ねた。

 

 ドラえもんは腹を立て、あっても出さない、「なまけぐせが直らないかぎりもうなにも出さないぞ」と厳命した。のび太は「ロボットは人間のいいなりに、人間のために動くんだ。あんなうるさいロボットなんか! ママが二人いるようなもんだ」と愚痴っていた。

 

 素直なロボットが欲しかったので、押し入れのロボットを出したが、役立ちそうものないので、窓の外へ捨ててしまった。ロボットがいきなり空からふってきたので、運転手はハンドルを切り損ね、自動車は電柱に激突して、大破してしまった。

 

運転手から弁償しろと言われたが、ミニカーしかなかったので、ドラえもんに相談すると、『キカイソダテール』を出してくれたので、のび太はそれを運転手に差し出した。機械を育てる水であり、大きくするだけでなく、本物にするひみつ道具である。のび太は運転手から半分だけその液を、ドラえもんに内緒で分けてもらった。

 

 のび太は捨てたロボットにこの液体をかけて育てていた。人ぐらいの大きさに育ったので、宿題を頼むと、そのロボットはのび太から液体を奪い、自らに大量の液体をかけた。

 

 巨大化したロボットをドラえもんが『スモールライト』で照らそうとしたが、逆に、ロボットに蹴り飛ばされ、さらに、ロボットからのび太ともども追い掛けられることになった。

 

逃げる途中、液体をかけすぎた自動車にロボットは衝突して突き飛ばされてしまった。しかし、大きくなりすぎた自動車はドラえもんといえどもなんともすることができなかった。

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