ユクスエカメラ[★]
[初出誌] 『ユクスエカメラ』、「小学五年生」1980年8月号、8頁、54コマ
[単行本] 『ユクスエカメラ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第33巻」1985年4月25日 初版第1刷発行、8頁、54コマ
[大全集] 『ユクスエカメラ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 9」2010年8月30日 初版第1刷発行、8頁、54コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] ドラえもんは暑い押し入れにこもってなにかをしていたので、のび太が尋ねると、楽しみにとっておいたどら焼きがどれが古いか、新しいのかわからなくなっていたので、ひみつ道具『ユクスエカメラ』を使って、どのどら焼きに、いつカビが生えるかをチェックしているとのことであった。
ママにスイカを買ってくるように頼まれたので、ドラえもんとスイカを買い行くと、多すぎてどれを買っていいかわからなかった。すると、ドラえもんがカメラでスイカを写してくれたので、一番いいものを買うことができた。
おもしろいので、ドラえもんからこのカメラを借りて、スネ夫に会うと、買ったばかりのラジコン戦車をジャイアンに貸すべきかどうかで悩んでいた。このカメラで調べると一時間半後に壊されることがわかった。
しかし、貸さなかったら、三十分後に「ボカ ボカ」に殴られれることがわかったので、のび太は「どっちがいいか、よく考えるといいよ」と言いながら別れている。
大特価のカラーテレビを買うかどうかで迷っていた人がいたので、この写真で調べると、三日後に壊れるとわかった。さらに、その人からおよめさんはいつまでもきれいじゃないと言いながら、彼女の二十年後を写してほしいと頼まれたので、写すととてもでっぷりした人に変身していた。
不公平だからと言いながら、その男を写すと、はげた男に変身していたので、おたがいさまだといって別れた。
のび太はドラえもんがあんなおもしろいものを出すから宿題ができなかったと不平を言っていた。しかし、「あすの朝のノートをうつそう」というアイディアが閃いたので、実際に写してみると宿題はちゃんとできていた。上機嫌なのび太は「これをうつせば、三十分もかからないよ」と話しているかたわらで、ドラえもんはとても渋い顔をしていた。
[S0954・A3308・058008]