どっちがウソか! アワセール[★★]
[初出誌] 『「アワセール」』、「小学五年生」1980年7月号、8頁、53コマ
[単行本] 『どっちがウソか! アワセール』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第38巻」1987年1月25日 初版第1刷発行、9頁、62コマ
[大全集] 『どっちがウソか! アワセール』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 9」2010年8月30日 初版第1刷発行、9頁、62コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『「アワセール」』が『どっちがウソか! アワセール』に変更
「セミは土の中に卵を生んで、幼虫も地中でくらすんだ」が「セミが木の上に巣を作るなんて。セミは土の中で育つんだよ」に変更[480(9)]
「よおし、だれかにきいてみよう」、「だれが見たってネコなの」コマ挿入[482(5)]
「カチ」削除[482(6)]
「カチ」コマ挿入[482(7)]
「きみは犬とネコのくべつもつかないの」が「なにねぼけてるの」に変更[483(1)]
「イヌとネコの区別もつかないのかね」コマ挿入[483(2)]
「おい!たのむからワンとほえてくれ!!」コマ挿入[483(3)]
「カチ」コマ挿入[483(4)]
「セミは土の中に卵を生むんだよね」が「セミの幼虫は何年も土の中で…」に変更[484(6)]
「おれのこと…」、「うそつきだと!?」コマ挿入[484(8)]
「おれをうそつきだと!?」が「自分のまちがいをたなにあげて!!」に変更[485(1)]
「シー……」コマ挿入[485(4)]
「なんてこというざますか!?」、「そんなこと人に聞かれたらはじをかくざますよ!!」コマ挿入[485(5)]
「よ~く聞くざます」、「セミのパパとママは力をあわせて木の上に巣を作るざます」、「やがてタマゴが生まれるとパパとママはかわりばんこに温めるざますのよ」コマ挿入[485(6)]
「夜も昼も雨の日も風の日も……」、「やがてかわいいヒナがかえって……」コマ挿入[485(7)]
「巣箱を木にかけておけば、セミが入るざます」、「あまりあたり前のことをきくと、みっともないざます!」コマ削除[100(7)]
[梗概] セミをつかまえていたのび太は小さい子に取れたのと聞かれたので、「アハハハ、セミとりなんて、ぼくはそんなこどもみたいな遊びはやらないの。それにさ、楽しくとびまわってるセミをとるなんて、かわいそうじゃないか」と強がりを言っていた。
家に帰ると、「空ばこに、ボロぎれをしきつめて…」、セミの巣ばこを作って、「あの中へセミが巣を作って、だんだんふえて、今にここがセミだらけになるんだ」とドラえもんに話していた。
塀の外で「ギャハハハ…」と大きな笑い声が聞こえ、スネ夫が「どうもあきれたもんだね。セミが木の上に巣を作るなんて。セミは土の中で育つんだよ。
幼稚園の子どもでも、それぐらいしってるよ。みんなにおしえて、いっしょに笑おう」と駆け出したので、ドラえもんはひみつ道具『あい手ストッパー』でスネ夫をひとまず足どめして、対策を練ることになった。
ドラえもんはひみつ道具『アワセール』を出した。「この銃から発射されるみえない光にあたると、こっちのいったことにあわせてくれるんだ。どんなひどいウソでも」というすぐれた道具であった。
スネ夫がしずちゃんに「ね、ね、きてよ、のび太のバカが…」と話し出したので、のび太はしずちゃんを「カチ」とこの銃で撃った。「おかしなこというのね。セミが木に巣を作るの、あたり前でしょ。それぐらい、幼稚園の子だってしってるわよ」、「うそだろ! じょうだんだろ!?」となった。
ジャイアンに「セミの幼虫は何年も土の中で…」、「おまえバカか。セミは、巣の中にタマゴを生んであたためるんだぞ」、「うそだ~っ」、「おれのこと…。うそつきだと!? 自分のまちがいをたなにあげて!! ポカ ボカ」となった。
スネ夫がママに聞きに行くと、ママは「セミのパパとママは力を合わせて木の上に巣を作るざます。やがてタマゴが生まれるとパパとママはかわりばんこにあたためるざますのよ。昼も夜も雨の日も風の日も…。やがてかわいいヒナがかえって…」となった。
どうしても納得できないスネ夫は「い~や、ぼくが正しい! 世の中がおかしいんだ。木の上に巣を作るかどうかたしかめてやる」と木にのぼって調べだした。ドラえもんがセミにこの銃を発射した。
スネ夫は「七月三十一日ついにヒナがかえった。親ゼミがえさをはこんでくると、ヒナゼミたちはミンミンとさわぎたてる」と書いた観察ノートを、夏休みの宿題にしようと決心した。
[S0953・A3809・058007]