ぼくをタスケロン[★★]

[初出誌] 『タスケロン』、「小学五年生」19799月号、8頁、51コマ

[単行本]  『ぼくをタスケロン』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第20巻」1981125日 初版第1刷発行、8頁、51コマ

[大全集] 『ぼくをタスケロン』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 82010630日 初版第1刷発行、8頁、51コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『タスケロン』が『ぼくをタスケロン』に変更

 「おーい、ありがとう」が「おうい、ありがとう」に変更[429(1)]

 「おーい」が「おうい」に変更[431(3)]

 

[梗概] ドラえもんが屋根の上で望遠鏡を使って、のび太の帰りを待っていた。のび太が泣いている迷子に対しても、とても冷たい態度を取るので、家に帰宅して問い詰めると、宿題が多くて、「人のことなんか、かまっていられるか!」という返事であった。

 

  世の中は助け合ってはじめて成り立つので、ドラえもんは人を見たら助けずにはいられなくなるひみつ道具『タスケロン』を取り出して、のび太に与えている。


 のび太は自分で飲まないで、ジャイアンやスネ夫にこの薬を飲ませようとした。しかし、逆に、二人に口を開けられてのび太自身が「パラ パラ ゴクン」と飲むことになってしまった。すると、のび太はジャイアンのお尻のひどい汚れをはらったり、遊びに行った二人の持ち物を家にまで運んだりすることになった。


 さらに、のび太は泣いている迷子のお母さんを捜して見つけたり、重い荷物を運んでいるおじいさんを手助けしたり、病気で寝ている一人暮らしの家の人の洗濯や掃除を手伝っていた。

 

  そのため、帰ろうとすると、夜になってしまっていた。そうした姿を偶然目にしたしずちゃんは、宿題ができなくて泣いているのび太に対して、「分からないところは教えてあげるから、泣かないで」と優しく声を掛けている。
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S0849A2004057909]