苦手つくり機[★★]

[初出誌] 『にがてつくり機』、「小学五年生」19795月号、8頁、56コマ

[単行本]  『苦手つくり機』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第3巻」20051025日 初版第1刷発行、8頁、56コマ

[大全集] 『苦手つくり機』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 82010630日 初版第1刷発行、8頁、56コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] のび太が昼寝をしていると、スネ夫が「ジャイアンがおもしろいものを見せるから呼んでこい」と言われたので、迎えにやってきた。のび太が広場に行ってみると、いきなり毛虫をぶっかけられ、大騒ぎで家に帰ってきた。

 

のび太は苦手が多すぎるので、ドラえもんは「男なら強くなれ!! 苦手に立ちむかっていくぐらいの勇気をもて!!」と大声で説教した。すると、のび太が小さい声で「ネズミ!」と告げると、ドラえもんは「キャ」と叫んで机の引き出しに避難している。

 

 弱みを見せたドラえもんは渋々ひみつ道具である『苦手つくり機』を取り出し、その機械の一方のボードに「のび太」、片方のボードに「どら焼き」と書いた。おやつにママがどら焼きを持ってきてくれたが、のび太は怖くてどら焼きを食べることができなかった。

 

この機械を使って、ジャイアンにみんなの前で「子犬」を見せると、「ガタ ガタ ガタ」と震え出し、「ギャア」と悲鳴をあげて逃げ出した。しばらくすると、しずちゃんからジャイアンが「今度出会ったら、ころしてやるって」という電話が入った。

 

 ジャイアンがのび太を見つけると、「のび太、もうゆるさねえぞ」と怒鳴りながら近づいて、のび太を凝視するとまた「ギャア」と叫んで、逃げて行ってしまった。ドラえもんがあらかじめボードに「のび太」と書いたためであった。

 

  安心して家に帰ると、また昼寝を始めたが、のび太は「キャー」昼寝怖いと絶叫して気絶してしまった。ボードに「昼寝」と書いたためであるが、ドラえもんは「結局どうやってもねるんだな」と妙に納得している。

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