ポラマップスコープとポラマップ地図[★★]

【道具解説】 ひみつ道具の『ポラマップ地図』(180)の上に、『ポラマップスコープ』(180)を置いて焦点化すれば、世界中の好きなところを自由自在に見ることができる。

 

  そのスコープの上のネジを回すと縮小拡大となり、下のネジを回すと自由に角度を変えることができる。このスコープを使うと、現在世界一周を目指している飛んでいる気球を、上からも横からも自由に見て追跡することができる。

 

【使用目的】 気球による世界一周のニュースがテレビで放映されたので、のび太は気球のその後を知りたいため、ドラえもんに「ポラマップスコープとポラマップ地図」を出してもらっている。

 

【使用結果】 「ポラマップスコープとポラマップ地図」で学校の裏山を見ると、ジャイアンが風船でつるした木の箱に乗り、スネ夫に押してもらって崖から飛び出そうとしていた。現場に行くと、負傷したジャイアンは「おれは命がけの実験で確かめた」ので、あの冒険はかならず失敗すると、自信を持って答えていた。

 

  のび太が「あれが実験だって」と問い詰めると、ジャイアンは「それじゃ、あの気球飛行が成功するかどうか、ゲンコツ百発かけようか」と言い出した。

 

 テレビのニュースで、気球はパキスタン北部で行方不明になったと報道していた。スコープで確認すると、世界の屋根と言われているあたりで、いまにも山にぶつかりそうになって飛行していた。

 

  空気が薄くて、気球はもっと高く上がれないので、ドラえもんはひみつ道具『地球消しゴム』で「ゴシ ゴシ」と地図をこすると、山が「ドン ドン」低くなり、山を越えて進むことができた。気球が通りすぎたあと、ドラえもんは『地球エンピツ』でまた山を描いている。

 

 巨大竜巻が発生して、巻き込まれた気球はチベット高原で行方不明になったので、スコープでのぞくと気球が破れて、ガスが抜けていることがわかった。

 

  スコープにひみつ道具「タイムふろしき」をつめて、発射すると、ふろしきが気球に被さったので、テレビで、アナウンサーが、行方不明の気球が無事な姿を見せ、中国の空を飛び続け、やがて日本にもやってくるでしょうと伝えていた。

 

 ドカンのある広場で、上空を飛び続ける気球を見ながら、ジャイアンはドラえもんやのび太に「いやあ、世界一周はまだまだだけど…、どうだろ、ゲンコツ十発にしないか」と、交渉を始め出した。

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