ホクロ型スピーカーとマイク[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『ホクロ型スピーカーとマイク』を使って、ジャイアンの台詞を誰かが吹き替えることになった。
【使用目的】 ジャイアンが犬と散歩しているかわいい女の子に恋をしたので、土管のある広場で、のび太とスネ夫はジャイアンからなんとかせよという命令が下った。ドラえもんに相談すると、「ホクロ型スピーカーとマイク」を取り出してくれた。
【使用結果】 ドラえもんは「万能プリンター」で調べてみると、ジャイアンの好きな子は毎日の日課で犬を公園で散歩させている女の子であるとわかった。ドラえもんは「ホクロ型スピーカーとマイク」を出し、愛犬の話しで交際のきっかけを作るという作戦を立てた。
その話しをドカンの広場にいるジャイアンにしたらOKが出て、セリフの係はスネ夫が担当することになった。
ジャイアンがムクを散歩に連れ出すと、普段ジャイ子が散歩させているため、ムクは雪なんか降るんじゃないかととても驚いていた。ジャイアンがムクを連れ出して、公園を散歩すると、あっという間に公園の端っこまできてしまった。
スネ夫からは「ひと休みするから、出会ったらよびにきてくれ」と言われ、もう一度同じコースを歩くことになった。
のび太も疲れ、ジャイアンも機嫌が悪くなってきたとき、女の子が突然現れた。のび太はスネ夫を呼びに行くひまもないので、マイクをもって「ア…。アー、ただ今、マイクのテスト中。こら! なにをいわせるんだ!!」となった。
「かわいいイヌだなあ。ぼくもイヌが大好きなの」、「まあほんと? 強そうなワンちゃんね。お名まえは?」、「ムク…。いやベンジーっていうんだ」、「あら! うちのもベンジーちゃんよ。いやあねおんなじ名まえなんて」
「ジャ、じゃあこうしよう。ぼくのが、大ベンジー、きみのが小ベンジ…」、「なんだかきたないなあ。だめだ! スネ夫をよんでこよう」となった。
その間に、ムクが「ワン ワン キャン ワオ ワオーオ」とベンジーをやっつけてしまったので、ジャイアンが「ヒャなにをする!! まって! ゆるして。ごめん!!」と追いかけたが後の祭りであった。
ジャイアンが「おしまいだ…。なにもかも…」と落胆しながら、ベンチに腰を下ろすと、「ペンキぬりたて」と書かれてあった。
のび太がスネ夫を呼びに行き、マイクを渡すと、「ひと目みた時、きみのことが大好きに…」と語りかけたが、キャンディーをなめている女の子は「悪いけどタイプじゃないのよね」と言いながら離れていった。
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