ポータブル国会[★★★]

【道具解説】 法案を書いて法案袋に入れ、さらに、ひみつ道具である『ポータブル国会』にその袋を入れると、日本中がその法案を守ることになる。あまりにむちゃな要求をすると、自動的に壊れる装置が付いている。

 

【使用目的】 国会の値上げ法案によって、運賃が高くなり、お年玉を期待していた北海道のおばさんから、今年は東京に行けないという連絡が入った。その話を聞いて、ドラえもんは「ポータブル国会」を出している。

 

【使用結果】 「正月の間だけ運賃を値下げする法案」を「ポータブル国会」に「ガチャン」と入れると、北海道のおばさんから運賃が値下げになったから、東京に行くという電話が入った。

 

  ドラえもんはこのひみつ道具は社会に大きな影響を与えるからむやみに使っちゃ困ると言っていたが、正月だから、のび太の「お年玉はひとり一万円以上子どもにやる法案」を渋々認めることにした。すると、パパはのび太とドラえもんにお年玉の足りない分を追加してくれた。

 

 のび太が総理大臣になったような気がすると大喜びしていた。のび太が二階からゴミを捨てたので、ママに耳を引っ張られて、強制的に庭の掃除をさせられることになった。しかし、のび太は「子どもに仕事をさせてはならない法案」を通して、ママに掃除をやってもらっている。

 

 広場では、みんながのび太の年賀状を見て大笑いしていた。のび太が犬山くんに出した年賀状には、太の字と犬の字があべこべに使われていたからである。「太と犬の字をとりかえる法案」をこの国会に通したので、イヌ山タロウという表札は太山犬郎にかわり、みんなを仰天させることができ、のび太ひとり悦になっている。

 

 「正月だけ物の値段を十分の一にする法案」を通したが、のび太が少しおくれて、買い物に行くと、カメラも望遠鏡も何もかも売り切れてしまっていた。

 

  頭にきたのび太は「ぼくに都合のいい法案」ばかりを次から次へとこの国会に入れると、「ガ~ カイサン」と爆発してしまった。ドラえもんから、「あまりむちゃしたら、自動的に壊れる装置がついている」と指摘されたが、後の祭りであった。

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ボーナスを増やす機械

 今年もわが家のボーナスをあまり期待できないので、のび太は「ボーナスを増やす機械」がないかしらと、ドラえもんに相談している。ドラえもんから「そんなのがあれば、苦労しないよ」と言われている。これはひみつ道具ではない。

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