ペンシル・ミサイルと自動しかえしレーダー[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『ペンシル・ミサイル』(296)の先っぽを、引っ張り出すと準備完了になり、目標を設定し、ボタンを押して発射すると確実に攻撃することができる。
さらに、ひみつ道具の『自動しかえしレーダー』(421)をミサイルに装備すれば、空中を怪しいものが飛んでくると、素早くキャッチして、自動的にミサイルを発射させることができる。
【使用目的】 のび太が「いつでもどこでもかんたんにしかえしできる」という情けなくて身勝手な要求に、ドラえもんは「ペンシル・ミサイル」を取り出している。
【使用結果】 土管のある広場で楽しそうに話している、ジャイアンとスネ夫を目標に設定し、ボタンを押して攻撃すると、ものの見事に命中して、仕返しを果たすことができた。
昼寝をしているドラえもんの『四次元ポケット』から、のび太はミサイル三十本とボタン五個を借り出している。さしあたり二十本をセットし、ジャイアンたちがいじめを始めるとボタンを押して攻撃することにした。
のび太を不審に思ったスネ夫がのび太の庭で発見した十本のミサイルを、裏山のミサイルの秘密基地に設定した。ジャイアンがのび太を発見したが、ミサイルの件で全く手が出せない。のび太がだんだん攻撃的になってきた時、スネ夫がボタンを押して、先制攻撃を仕掛けた。
ドラえもんが『自動しかえしレーダー』を取り出し、残りの十六発のミサイルに取り付けた。このレーダーは空中を怪しいものが飛んでくると、素早くキャッチして、自動的にミサイルを発射するひみつ道具である。のび太たちが取り付けている間に、このレーダーをスネ夫が庭から盗むことに成功した。
ドラえもんが「どこへかくれてもミサイルは追ってくる! さあ、ボタンをすてろ!!」と命令すると、スネ夫も「そっちこそボタンをすてろ。『自動しかえしレーダー』はこっちにもついているんだ」と反撃してきた。
ドラえもんは「どっちが先にこうげきしても、両方ぶじにはすまいなわけか」と判断し、「くだらないけんかはやめようじゃないか」と提案した。両者は合意に達して、ボタンを川に「ポチャ ポチャ」捨てて、仲良く遊ぶことになった。
土管のある広場で野球をしていると、ジャイアンが「カアン」と豪快な本塁打をかっ飛ばした。このボールを自動仕返しレーダーがしっかりとキャッチしたので、広場で野球をしている四人の頭上に、「合計二十五発のミサイルが迫ってくる……」シーンが刻々と近づいていた。果たして四人の運命はいかに……。
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