フワフワオビ[]

【道具解説】 ひみつ道具である『フワフワオビ』を巻きつけると、天人みたいに「フワリ フワリ」と空に浮かぶことができる。

 

【使用目的】 仲間うちの劇のコンクールでしずちゃんとのび太は『天人のはごろも』をやることに決めていた。しかし、天にのぼっていく最後のシーンをどうしようか迷っていた。すると、ドラえもんが「フワフワオビ」を取り出してくれた。

 

【使用結果】 しずちゃんが「フワフワオビ」を体に巻きつけると、「フワリ フワリ」と空中に舞い上がって、ほんとの天人になった気がした。あまりにも高く舞い上がったので、強い風に「ビウ ビウ」吹かれて、山奥まで吹き飛ばされてしまった。

 

  途中で体から外れた「フワフワオビ」を探していると、木の枝に引っかかっていた。先に樵のおじさんがそのオビを手にし、「これが、話にきいたはごろもか。、うちの宝にしよう」と言いながら、持って帰ろうとした。しずちゃんが「それがないと、帰れないのよう」と叫んで、「エーン エーン」泣き崩れた。

 

  すると、樵のおじさんが踊りを踊ったら返してやるというので、おじさんの「ヤーレン ソーラン」の歌に合わせて踊ることになった。


 踊っている間に山猿がその帯を持っていって体に巻いたので、「キーッ」となきさけびながら空中を飛び、山猿はかろうじて木の枝につかまることができた。その間に、帯は「ヒラ ヒラ」と飛んで、ある家の庭にふんわり落ちた。

 

  それを拾ったお母さんが柔らかくておむつにぴったりだと言いながら、赤ちゃんをその帯でくるんだ。すると、赤ちゃんは「フワリ フワリ」と風に乗って空高く舞い上がってしまった。


 幸い、タケコプターを使ってしずちゃんを捜しに来た、ドラえもんとのび太が赤ちゃんを空中でつかまえることができた。そして、無事赤ちゃんから帯を取り戻すことができた。

 

  しずちゃんはとても楽しそうに「わたしこれを着て、すてきな天人になるわね」と言って空を飛んでいた。その姿を見て、二人は「おむつになってたこと、教えたほうがいいかしら」と思案に暮れていた。
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