ブルートレインごっこセット[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『ブルートレインごっこセット』のワッペンを貼って、コントローラーで運転すると、家そのものが動き出す。この家は四次元世界という別の世界に入っているから、目の前のどんな障害でも通り抜けることができる。本物のレールの上を走ると、本物の列車よりも速く走ることができる。
【使用目的】 スネ夫はブルートレインで終点の鹿児島まで旅行し、指宿の海岸でたっぷり泳いで帰ってきたと、みんなに自慢した。のび太がママに話しても、らちがあかなかったので、ドラえもんに話すと、早速今夜乗ろうということになって、「ブルートレインごっこセット」を出してくれた。
【使用結果】 夜になると、ドラえもんは玄関に「さくら」と書いたワッペンを貼り付け、「ブルートレインごっこセット」のコントローラーで、「ゴットン ゴットン」と運転しながら、町の中を通過していった。のび太の家が四次元という別の世界へ入っているから、町の中を突き抜けることが可能となった。
町を通りぬけると、レールの上に乗ることができたので、本物の列車より速く走ることができた。「ゴットン ゴットン ゴットン」とまるで星の海を飛んでいるようであった。
お腹がすいたので、夜景を見ながらラーメンをすするとムードも満点となり、さらに、夜間の駅を通り過ぎたときは、駅員さんを「ワーッ!! 家が! 家が!」と驚愕させたりした。
パパが二階から下りてタバコを買いに出掛けようとしたので、ドラえもんは「ガタン」とブレーキをかけ、「ギ・ギー…」と急停車している。
パパが雨戸を開けると、「リーンリーンリーン」と秋虫が鳴いているので、寝室に戻って、ママに「こ、この家山の中に立ってる!!」とあわてながら叫ぶので、ママから「ねぼけないで」といわれている。
再び発車し、終点に到着したので泳ぐことになった。このブルートレインは夜しか動かず、明るくなる前に帰らなければならなかった。夜の広い海で泳ぎながら、「こんな海水浴もかわってておもしろいじゃない! だれも本気にしないだろうけれどね」と、楽しげに会話を交わしながら。
[S10129・A25137・027808:048]