カッカホカホカ[★★]

[初出誌] 『無題』、「小学五年生」197712月号、8頁、50コマ

[単行本]  『カッカホカホカ』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第6巻」2014126日 初版第1刷発行、8頁、53コマ

[大全集] 『カッカホカホカ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 62010330日 初版第1刷発行、8頁、53コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『無題』が『カッカホカホカ』に変更

 「家にもない。石油屋さんは休み」が「家にもない。灯油屋さんは休み」に変更[404(4)]

 

 「いつもビクビクオドオドしてるのを見ると、ついイライラしてしかったが」コマ挿入[409(3)]

「そのために、なおさらおまえをこわがらせていたんだな」コマ挿入[409(4)]

「このごろ明るくなってくれてうれしいぞ」コマ挿入[409(5)]

 

[梗概] のび太は寒い日に屋外で、おこりんぼの怖いおじいさんが機嫌を悪くしたため、家には入れないで「ビクビク オドオド」している小さな男の子に会った。

 

 家に帰ると、石油が切れてストーブのついていない寒い部屋で、ドラえもんは首に毛布を巻いて座っていた。のび太が「こごえしんじゃうよ!」と怒ったので、ドラえもんは『カッカホカホカ』を取り出して、のび太の怒りのエネルギーをこの道具で吸い取った。この道具は怒りのエネルギーを熱エネルギーに変換するものである。

 

 家に帰るのを嫌がっていたオドオドくんを連れて彼の家に入ると、おじいさんから「どこをうろついてた!」とすごい形相で怒られてしまった。のび太が「カッカホカホカ」をおじいさんの背中に貼り付けると、「早く入りなさい。かぜをひく」と怒りも急に収まった。

 

  おじいさんから「こりゃあ、勉強せんか!」と怒鳴られたので、オドオドくんが逃げようとすると、いつもと違って「せっかくお友だちがきたんだから、遊んでなさい」と言ってくれた。ドタバタと遊んでいると、「元気があってよろしい」と誉められたので、オドオドくんは感激して、「こんなおもしろいこと初めてさ」と大喜びしていた。

 

 おじいさんはオドオドくんに、いつも「ビクビク オドオド」しているので、ついイライラして腹を立て、おまえを怖がらせたが、「このごろ明るくなってくれてうれしいぞ」と言いながら、オドオドくんの頭をやさしくなでてくれた。

[S0657E0202057712]