ジークフリート[★★★]

[初出誌] 『無題』、「小学五年生」197710月号、8頁、53コマ

[単行本]  ジークフリート』、「藤子不二雄ランド ドラえもん短編第14巻」1985712日 初版発行、8頁、55コマ

[大全集] 『ジークフリート』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 62010330日 初版第1刷発行、8頁、55コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『無題』が『ジークフリート』に変更

 「さあ! 元気を出して」、「い、いや…… おれ…… もう……」コマ挿入[392(8)]

「あんなおそろしい……」、「早く………… 逃げよう」コマ挿入[393(3)]

 

[梗概] 隣町の暴れん坊がやってきて、ジャイアンをけんかで殴り飛ばしてしまい、今日からおれがおまえたちのボスだと宣言した。

 

  ドラえもんに相談すると、「チャンスだ! そいつをやっつければきみは英雄になれる」と励まし、絶対負けない溶剤『ジークフリート』を取り出してくれた。この溶剤を風呂に入れて、五分間温まると、不死身になる。

 

 風呂に入って赤く染まったのび太を、ドラえもんが大きな木のトンカチで「ガーン」と殴っても平気の平左である。勇気凛々になって、外に出ると、スネ夫が暴れん坊にいじめられ、彼のいいなりになっていた。

 

  のび太は暴れん坊に「ボカ ボカ」と殴られ、ダウンしてしまったが、不死身の如く立ち直り、何度も何度も「ボカ ボカ」殴らせた。

 

 暴れん坊が「今日はこれでかんべんしてやらあ」とかっこつけたので、のび太は跳び蹴りを入れた。しかし、ドラえもんから「そろそろ効き目が消える。もう一度浴びた方がいい」と告げられたので、家に帰ることにした。

 

 暴れん坊があんなおそろしいやつはいないと言いながら、「ヨロ ヨロ」逃げようとすると、ジャイアンに出会った。ジャイアンが土下座して許してと頼むと、目の前で「ドタ」と暴れん坊は倒れてしまった。しばらくして、ガッツポーズを取っているジャイアンを見て、子どもたちは「さすがジャイアン!」と歓声を上げていた。

[S0655I1018057710]