マジックハンド[★★]
[初出誌] 『マジックハンド』、「小学五年生」1976年11月号、8頁、53コマ
[単行本] 『マジックハンド』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第13巻」1977年4月25日 初版第1刷発行、8頁、53コマ
[大全集] 『マジックハンド』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 5」2010年1月30日 初版第1刷発行、8頁、53コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] ドラえもんは一度出しかけたひみつ道具『マジックハンド』を、やはりやめておこうとポケットに戻してしまった。のび太が「このままじゃぼくの気もちがおさまらないんだよお」と泣き崩れるので、「くれぐれも悪いことに使わないでくれ」と言いながら、出すことにした。
のび太は「えらそうにふんぞりかえって歩いている」ジャイアンの耳を「マジックハンド」で、遠くから離れて、「グイ グイ」引っ張っている。
さらに、離れて、右ストレートを出すと、ジャイアンの頭部を「ガチン」と殴り、今までの恨みを込めて、「ボカッ ボカ ドカッ」と殴りまくった。訳のわからないジャイアンは走って逃げていってしまった。
ドラえもんが「気がすんだら返せ。きみというやつはちょうしにのると、ろくでもないことをはじめるんだ」と説教しだした。
すると、のび太は「そのいいかたは、ひじょうに気にいらないぞ!」と抗議し、「近づけるものなら近づいてみな」と脅している。のび太は遠くから、「グイ グイ ポン」と押して、ドラえもんをミゾに「ザバン」と落としている。
スネ夫がおもちゃのヘビと遊んでいると、のび太は「マジックハンド」を使って、生きているようなヘビにして、「キャーッ」と叫ばしている。しずちゃんが鏡台の前で、口紅をつけようとしていたので、のび太がこのハンドで手伝うと、口紅が「グシャ グシャ」に口の周りについてしまった。
さらに、しずちゃんを「コチョ コチョ」くすぐって、「キャッ イヒヒ イヒヒ」と七転八倒させている。すると、ママが「しずちゃん気がたしかに…」と駆けつけている。
のび太のママが道路で打ち水をしていると、「ザブリ」と水をかぶることになり、ドラえもんは「だんだんひどくなる。なんとかして、つかまえなくちゃ」と真剣に考えていた。
ジャイアン、スネ夫、しずちゃんも「こんなふしぎないたずらするのはのび太に決まってる!」と、のび太を追求したが、「しらないよなんのこと? しょうこもなしにそんなこといわれたってこまるなあ」と、とぼけている。
ドラえもんが出したひみつ道具『マジックおしり』を、ママが思いっきり「バシン」とひっぱいたので、往来で、のび太は「バチン」とおしりを殴られることになった。さらに、「ベチ ベチ」と殴り続けられるので、「いたあ たいたい」と飛び上がって、大騒ぎしていた。
[S0556・A1311・057611]