騒音公害をカンヅメにしちゃえ[★★]
[初出誌] 『騒音公害をカンヅメにしちゃえ』、「小学五年生」1976年6月号、8頁、55コマ
[単行本] 『騒音公害をカンヅメにしちゃえ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第15巻」1978年7月25日 初版第1刷発行、8頁、57コマ
[大全集] 『騒音公害をカンヅメにしちゃえ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 5」2010年1月30日 初版第1刷発行、8頁、57コマ
【初出誌vs.大全集】
「ゴゴゴ」挿入[358(1)]
「文字なし」コマ挿入[358(2)]
「三百円!」コマ挿入[358(3)]
[梗概] となりのステレオが「ジャン ジャカ ジャン ジャカ」と猛烈にうるさいので、ドラえもんはのび太のしゃべっていることが、全然聞こえなかった。ドラえもんがひみつ道具『吸音機』を使って、外の音を吸い込んでカンにつめたので、室内は「シ~ン」と静かになった。
のび太のパパは日曜に昼寝をしようとしたが、騒音がうるさくて寝ることもできなかった。のび太が「吸音機」を出して、静かにしたので、『少年マンデー』を買うため、お礼に百三十円を頼むと、パパからこづかいをちゃんとやっていると理由でで断られてしまった。
「吸音機」をストップすると、再び、「ジャアン」というものすごい音が聞こえてきた。払うと言われたので、「どうせなら二百円ほしい」と頼むと、パパは「百五十円!」、のび太は「百八十円!」と交渉していると、騒音がやんで、「シ~ン」となった。すると、パパはお金なんかやらんぞと言って寝てしまった。
のび太は隣の家に行って、「あの名曲をぜひもう一度聞きたい」とリクエストし、ボリュームを目一杯上げてもらっている。「ジャアン」というものすごい音に負けて、パパがのび太にお金を払おうとしたら、また「シ~ン」となってしまった。
となりから文句が出たので、のび太はとうとう百三十円もらい損なったと思った。家を出ると、道路工事のおじさんたちがやるのはどこだっけと話していた。のび太は「こっちです。うちの前です」と伝えた。
のび太のパパは家の前で、工事の「ゴゴゴゴ ガツン ガツン ダダダダ」というものすごいの音にギブアップし、のび太に三百円払うことになった。「
少年マンデー」を買って帰ると、ママから「工事の人たちにうそをついたのは! おこってかえったわよ!」と「ガミ ガミ ガミ」と説教をされたが、「吸音機」を使っていたので、「シ~ン」と静かであった。
おもしろい「少年マンデー」を夢中に読んでいたので、のび太はカンジュースと間違えて、「吸音機」のカンを「ゴク」と飲み干してしまった。
のび太は「ジャ ジャジャーン ダダダダ ガツン ガツン ガミ ガミ ガミ」と騒音を出し続けたので、ドラえもん、パパ、ママから「うるさい。やかまし一」と猛烈なクレームをつけられていた。
[S0551・A1516・057606]