おすそわけガム[★★]
[初出誌] 『無題』、「小学五年生」1976年5月号、8頁、48コマ
[単行本] 『おすそわけガム』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第11巻」1976年7月25日 初版第1刷発行、8頁、52コマ
[大全集] 『おすそわけガム』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 5」2010年1月30日 初版第1刷発行、8頁、52コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『おすそわけガム』に変更
「シャク シャク」、「なめらかな、舌ざわり。さわやかな歯ごたえ」コマ挿入[347(9)]
「すばらしいかおり」、「シャク シャク」コマ挿入[348(1)]
「シャク シャク」コマ挿入[348(2)]
「もう、だれにでもやっちゃうから」コマ挿入[349(5)]
[梗概] きょうのおやつは貧弱で、まるでハトのえさのように、ピーナッツ一皿であった。ママからは「おやつの食べすぎは、からだによくないのよと」と言われたが、のび太もドラえもんも予算の都合であることがよくわかっていた。
スネ夫からきょうのおやつはメロンであるということを聞いたので、ドラえもんはひみつ道具『おすそわけガム』の三分の一をメロンを食べる前に、スネ夫にかんでもらっている。
残りをのび太とドラえもんが「シャク シャク」かむと、メロンの「なめらかな、舌ざわり。さわやかな歯ごたえ。すばらしいかおり」を十分に堪能することができた。一方、スネ夫は「味がうすいような気がするなあ。いつもの三分の一ぐらい」と少々不満であった。
のび太が町内の子どもたちにガムの半分ずつを配り、家に帰って待機していると、ケーキの味、かしわもち、タイヤキ、やけどしそうなラーメン、バナナ、あんみつ、ソフトクリームなどでおなかも満腹になってしまった。
そこへ、ママが「そまつなおやつばっかりつづいたからひさしぶりにケーキをやいたわ」と差し出されたが、のび太は「ゲープ!」となり、「あとでかならず食べるから」といって席を外している。
のび太は「くさった肉だ。魚の骨をしゃぶってる! ベトベトの残りごはん。カビだらけのチーズ。オエ~やめてくれ。胸がムカムカする!」と七転八倒していた。ジャイアンがのび太のガムに不信感をもって、ムクにやったためであることがわかった。
[S0550・A1109・057605]