アクト・コーダー[★★]
[初出誌] 『無題』、「小学五年生」1976年3月号、8頁、50コマ
[単行本] 『アクト・コーダー』、「てんとう虫コミックス ドラえもん未収録作品スペシャル第8巻」2004年6月20日 初版第1刷発行、8頁、53コマ
[大全集] 『アクト・コーダー』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 4」2009年12月30日 初版第1刷発行、8頁、53コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『アクト・コーダー』に変更
「しいらない」が「知―らない」に変更[467(8)]
「ひっこめ!つぎはぼくだ」コマ挿入[469(3)]
「ブルン」コマ挿入[469(4)]
「アウトだよ」、「わかってるけど」コマ挿入[469(5)]
「からぶりは三べんやったらアウトだぞ!」が「なんべん空振りしたら気がすむの?」に変更[469(6)]
[梗概] のび太に打順が回ってきたが、相手のチームはカモだと安心し、ジャイアンも今回は得点をあきらめようと心に決めていた。のび太がホームランをかっ飛ばそうと思って、こんちくしょうとバットを思い切り振ると、本当にホームランになってしまった。このホームランが決勝点になり、のび太はみんなから胴上げされた。食事中もその話題に終始した。
ボクシングを見ていた時、のび太がそばから話しかけるため、ドラえもんはKOシーンを見損なったが、VTRでもう一度確認することができた。
のび太が今日のホームランシーンをVTRのように撮りたかったというと、ドラえもんは『アクト・コーダー』を取り出してくれた。この機械で回数を五回にセットすると、ドラえもんはどら焼きをうまそうに五回も「パクパク ムシャムシャ」と食べることができた。
次の試合の名場面で、のび太はこの機械を繰り返し五十回、おしまいの十回をスローにセットした。
チャンスに何回も何回もストライクを空振りし、相手のチームからは「なんべん空ぶりしたら気がすむの? バッターかわってくれないとゲームが進まない」と抗議されたけれども、ドラえもんは「あと十八回、そのうち十回をスローでくり返すよ」と疲れ切って、告げるばかりであった。
[S0460・E0804・057603]