カネバチはよく働く[★★]
[初出誌] 『無題』、「小学五年生」1975年3月号、6頁、37コマ
[単行本] 『カネバチはよく働く』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第8巻」1975年7月25日 初版第1刷発行、7頁、43コマ
[大全集] 『カネバチはよく働く』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 3」2009年10月28日 初版第1刷発行、7頁、43コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『カネバチはよく働く』に変更
「カネバチ?」、「100(硬貨)」コマ挿入[501(5)]
「さあ、おまえたち。この家にはあまりお金がないけど、おもてへ行けばどっさりだ」、「せっせと探してきてためなさい」コマ挿入[501(7)]
「ブウン ブウン」、「ブン」コマ挿入[104(1)]
「ビュー」、「あっ、お金をかぎつけたな」コマ挿入[104(2)]
「ようしよし!」、「パチ パチ」、「そのちょうし」コマ挿入[104(3)]
「文字なし」コマ削除[119(8)]
「ブーン」コマ挿入[502(5)]
「ブン」コマ挿入[503(10)]
[梗概] ドラえもんが「のび太くんは、ほんとにあやとりが好きだねえ」というと、のび太が意外なことを言い出した。「とくべつ好きってこともないけどさ。おこづかいもなくなったし、金もかからずくたびれず、はらのへらない遊びとなると、これしかないもの」とあやとりをしながら、真情を吐露した。
ママから、どぶそうじをたのまれると、ああ忙しいといながら、机に座って勉強を始めている。
勉強後、のび太は「無意味な仕事ってのは、とくにくたびれるもんだ」と「ブツ ブツ」言いながら、ドブ掃除をしていると、偶然百円玉を見つけることができた。このできごとをヒントに、のび太はドラえもんに「人目につかない場所でねむっている金は、日本中さがせば、たいへんな金額になるだろう。
それを集めてふたたび世の中にだすことは、日本のためにすごく役立だつことだ」と話し、ひみつ道具『カネバチ』を出してもらっている。このハチは落ちているお金を拾って、巣に持ち帰ってくる習性がある。
のび太が「カネバチ」を追い掛けると、いろんなところから落ちているお金を集め、時には千円札も集めることができた。三十分もたっていないのに、巣箱には大量のお金が集まった。のび太はそのうちに何千万もたまるかもしれないと思い、ママに家を建て直して海外旅行をしようと提案している。
すると、ママから拾った物を交番に届けないと「拾得物横領罪」になると言われたので、ドラえもんと一緒にそのお金を届けることにした。
おまわりさんから「どこで、いくらひろったか、場所と金額をはっきりさせてからもってきてください」と言われたが、のび太にはそんなことわかるわけがないと思った。
ドラえもんがハチにこれをひろった場所へ返してきなさいと告げると、ハチも「ブウン ブウン ブウン」と困って騒ぎだし、ついには頭にきて、ドラえもんやのび太を集中的に襲いだした。
[S0360・A0812・057503]