評論ロボット[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『評論ロボット』は、「かならず、ほめてくれる。ロボットがほめれば、みんなもほめる」
【使用目的】 のび太の描いた絵をしずちゃんのおじで有名な美術評論家に見せると、幼稚園のころ描いた絵と言われたので、とても大きなショックを受けることになった。泣き崩れたのび太に、ドラえもんは「評論ロボット」を出している。
【使用結果】 実験のためのび太に描いてもらった絵は、ドラえもんが見ても「こりゃひどい」というものであった。この絵に対するママの感想を求めると、「うそは、つきたくないし、ほんとのことをいえば、あんたがきずつくし」といって、見てくれませんでした。
強引に絵を見せて、「ひょうろんロボット」のスイッチを「カチ」と押すと、「ジー」と見た後、「イー イー」とロボットがママの目の前でに言い出した。
しばらくすると、ママは「いい絵だわ!」と感心し、「お父さん!」と叫びながら走ってパパに絵を見せに行った。
すると、パパもママと同じように、「うそはつきたくないし…」と言うので、ロボットに「イー イー」と言ってもらうと、パパは「ジワ~」と感動し、「天才としか、いいようがない。…、のび太が、画家になる夢を実現してくれそうだ」と涙を流しながらママに話している。
ドラえもんからロボットを借りて、みんなを感心させるため、往来を歩いていた。のび太は気付かないうちに、そのロボットを落としてしまった。「コロン コロン」と転がったロボットは、「ふかふかパン」という看板を描いているおじさんのところで止まった。
おじさんは「どうも、パンのふっくらした感じがでない。もういやになった!」と言いながら、筆を手から離すと、その筆がロボットに「コツン」と当たり、そこを歩いていたしずちゃんのおじさんに「イー イー」と言い出した。
一方、のび太はジャイアンとスネ夫から、絵を見せろと催促されたので、「今見せてやる。おどろくな」と啖呵を切って、ロボットを出そうとしたが、どこにも見つかりません。その間に、ふたりが絵を見てしまったので、のび太は「わあ、かってにみちゃだめ」と叫んでいる。
ロボットを探しに戻ると、しずちゃんのおじさんが看板の前で、「おお、この感動! これぞ、真の芸術です! モナリザなんか問題にならん!」と涙を流して感動していた。かたわらで、おもわりさんが「たちどまらないで! ひとり三分で、みてください」と集まった人を整理していた。
[S03481・A08176・057412:290]