病気になる薬[★★]
【道具解説】 『病気になる薬(いんちき薬)』は未来のお医者さんごっこに使うもので、この薬を飲むと、本当の病気になるのではなく、病気にかかったみたいに見えるようになるひみつ道具である。
【使用目的】 近所の岩古さんが子どもたちの勉強を見てくれるということになったので、ママたちは大喜びであった。しかし、子どもたちはどうしても行きたくなかった。ドラえもんは気が進まなかったけれども、子どもたちのために「病気になる薬」を取り出している。
【使用結果】 パパがドラえもんの出してくれた「病気になる薬」を飲むと、顔が真っ赤になり、ママが電話で出たくないマージャンを断ってくれた。
岩古さんのじいさんがのび太のママに、子どもたちが塾に来て勉強をする気があるかどうかを尋ねてきた。ママがのび太を呼びに行くと、のび太は真っ青な顔をして氷みたいに冷たく、塾どころではなかった。
のび太はこの薬を持って、ジャイアン、スネ夫、しずちゃんに飲ませると、ふるえが止まらなくなり、岩古さんのじいさんも病気なら仕方がないと結論を出した。
ママがお医者さんを連れてくると、のび太はニセの病気どころか、ニセのゆうれいになる薬を大量に飲んでいた。ゆうれいの姿になったのび太を見て、ママは卒倒して気を失い、医者からしばらく絶対安静が必要であると厳命されてしまった。
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