必中懸賞ハガキ[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『必中懸賞ハガキ』を使うと、どんな懸賞でも絶対に当てることができる。その上、懸賞の賞品がすごい。
【使用目的】 ドラえもんが「必中懸賞ハガキ」に当たり、『タイムマシン』からバンザイしながら帰ってきた。そのハガキを前に一枚借りた葉書の代わりに、のび太は安雄くんに使ってしまった。
【使用結果】 のび太は「あ~あつまんない」とふて寝していると、ドラえもんが「タイムマシン」で、バンザイと叫んで帰ってきた。ドラえもんは未来の懸賞に当ったので、二十二世紀の新聞の当選者発表欄に名前が出ていた。のび太が「今のハガキを未来へだせるの」と質問すると、「先取りポスト」を使えばと言いながら、ポストの前で楽しみに待っていた。
当たったのは「必中けん賞ハガキ」で、「それを使えば、どんな懸賞にも絶対に当たるんだ。しかもすぐに賞品が届く」、賞品は「銀河系一周旅行、光子推進宇宙ヨット、星一個」という豪華なものであった。
安雄が「あのハガキでだしたら当たったよ。しかもすぐ賞品がとどいた」と見せにやってきた。
のび太が「じつは…」と謝ると、両目が太い矢印で二個描かれるというドラえもんマンガ史上最大の凄い形相で、「ドラやき食べたいのもがまんして、何百枚もハガキを出してやっと当たったのに。ゆるせない!! にげてもだめだぞ。かならずさがしだして…」と怒りまくった。
のび太がドカンの後ろに隠れていると、安雄とはる夫が「ポスターみた? すごいけん賞がでたね。使い捨てタイムテレビが当たるんだ」と噂していた。まさかと思って、子どもたちが「ワイ ワイ ガヤ ガヤ」騒いでいるところへ行くと、写真入りで、一枚のポスターが貼られていた。
それには、「大けん賞!! のび太をとらえた人には使いすてタイムテレビをあげる ドラえもん」と書かれてあった。
のび太が子どもたちに追い掛けられながら、「おぼえてろ~っ」と叫んで逃げているとき、ドラえもんは屋根の上で右手を枕にし、左手に食べかけのどら焼きをもって、悠然と横になって下界の光景を楽しんでいた。
[S11457・A33155・048201:172]