日付変更カレンダー[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『日付変更カレンダー』のネジを「キリ キリ」回すと、近所だけを指定した日に変えることができる。

 

【使用目的】 のび太は日曜で天気もよかったので、クリスマスプレゼントにもらうローラースケートを十二月二十二日にどうしても欲しくなった。ドラえもんに相談すると「日付変更カレンダー」を出してくれた。

 

【使用結果】 時計型の「日付変更カレンダー」のねじを「キリ キリ」回して、1225日にすると、近所一帯だけ、25日になるすぐれものである。パパに今日は何日かと尋ねると、わかりきったことどうして聞くの、今日は25日だよと答え、読んでいた新聞が22日のものであったので、どうしてこんな古新聞を読んでいるか不思議に思っている。

 

  突然、「キャア」と驚いて、「ドタ ドタ」走って、ママに今日は日曜ではなく水曜だと告げている。そして、パパは「かんぜんにちこくだ」と言いながら、大急ぎで会社に出かけた。裸足で出かけるパパをママが靴を持って追いかけている。


 ママも、「どうしてかんちがいしてたのかしら」と言いながらクリスマスツリーを飾りだした。テレビでは、アナウンサーが日曜の午後、みなさんいかがですかと語りかけているので、ママはテレビ局に「あんないいかげんなこといっていいんですか」と抗議している。

 

  のび太がママにクリスマスプレゼントをお願いすると、すっかり忘れていたので、もう間に合わないから来年にしてと言われてしまった。


 のび太がカレンダーを日曜に戻すと、ママはやっぱり今日は日曜日だと気付き、デパートに買い物に出かけている。パパも日曜日のため会社から帰り、新聞を探しだした。のび太が「古新聞だといって、パパがくずかごへ」と教えると、なにをかんちがいしてたのかなあとつぶやいていた。 

 

 ママがデパートから帰ってきたので、プレゼントをお願いすると、「あすの晩まで、しまっておきましょうね」と言われたので、再度、25日に戻した。すると、のび太はローラースケートをもらうことができ、パパは「ちこくだ、ちこくだ」と慌てふためいて再度会社に出かけている。


 往来でみんなにクリスマスプレゼントのローラースケートを自慢していると、みんな25日なのに、プレゼントをもらっていないので家に帰ってしまった。

 

  ドラえもんから用がすんだらカレンダーを元に戻さなくちゃだめだと言われたので、元に戻すと、パパは汗を拭きながら、「やっぱり、日曜だよ。おれなにやってんだ」と言いながら帰宅している。


 のび太が往来でローラースケートをしていると、そば屋の出前に「ガシャン」とぶつかり、飛び散ったそばの代金を弁償することになった。こづかいがなかったので、ママに相談すると、「お年玉まで待ちなさい」と言われたので、カレンダーを11日にした。


 パパもママも今日が元旦だと気付き、ママは「おそなえ、しめかざり、おとそ」の準備に、パパも日の丸の掲揚などの準備で忙しく、お年玉どころでなくなった。事態がどんどんまずくなったので、のび太とドラえもんがカレンダーの件をパパとママに白状した。

 

  すると、「いたずらにもほどがあります」、「ひとをだまして!」と「ガミ ガミ ガミ ガミ」と厳しくお説教されることになった。

 

 のび太はドラえもんから「また、カレンダーをなおせ」と言われた。カレンダーをなおすと、ママから「なあんだ、きょうは41日じゃないの」、パパからは「それじゃ、だまされてもしょうがないや」と笑っていた。なぜか、ドラえもんは「あとのことぼく、しいらない、しいらない」と言い残してその場を去っている。
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