くせなおしガス[★]
[初出誌] 『無題』、「小学五年生」1974年11月号、6頁、41コマ
[単行本] 『くせなおしガス』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第7巻」1975年5月25日 初版第1刷発行、6頁、44コマ
[大全集] 『くせなおしガス』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 3」2009年10月28日 初版第1刷発行、6頁、44コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『くせなおしガス』に変更
「ムズ ムズ」コマ挿入[476(1)]
「ペタ」コマ挿入[476(3)]
「ガク」挿入[476(9)]
「ド ド ド ド」コマ挿入[477(2)]
[梗概] のび太はパパやママから鼻くそをほじくる悪い癖を直しなさいと注意された。のび太がパパのびんぼうゆすり、ママのベロを出して口の周りをなめる癖を指摘すると、人のことより、自分のくせを直しなさいと、逆にたしなめられてしまった。
のび太がドラえもんに、「じぶんたちのことはたなにあげて」と訴えると、「自分のくせは、なかなか気づかないものさ」という回答であった。パパやママに自分のくせに気づいてもらうため、ドラえもんはひみつ道具『くせなおしガス』を出している。
このガスを「プシュ」とかけられると、癖が大げさになり、誰もが気付くようになる。ドラえもんがこのガスを間違ってのび太にかけてしまった。その後、パパとママのいる部屋にこのガスが「プシュ」と吹き付けている。
部屋の様子を見ていると、のび太が「ムグ ムグ カッポ」と巨大なはなくそを作り、汚いので、ゴミ箱へ捨てに行く途中、玄関でお客さんの体に「ムギュ」とつけてしまった。
お客さんがママやパパと話を始めると、ママが「ムズ ムズ ペロン ペロン」と長い舌を出し、お客さんの顔に「ペタ」と触れてしまった。パパから何です、お客さんの前でと注意されている。
一方、パパは「カタ カタ カタ ガク ガク ガク」と貧乏ゆすりを始め出した。どんどんエスカレートして、「ガタ ガタ ガタ ドドドド」となり、みんな「地震だァ」と絶叫しながら、屋外に飛び出すことになった。
屋外で裸足のままで、ママは「ガク ガク」ふるえながら「今すぐ、びんぼうゆすりやめて」、パパも「きみこそ、ベロだすのやめろというのに」と注意しあっていた。この光景を見て、のび太は「ききすぎだよ。あのガス」とドラえもんに注意している。
[S0356・A0712・057411]