お客の顔を組み立てよう[★★]
[初出誌] 『無題』、「小学五年生」1974年4月号、8頁、57コマ
[単行本] 『お客の顔を組み立てよう』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第4巻」1974年11月1日 初版第1刷発行、8頁、57コマ
[大全集] 『お客の顔を組み立てよう』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 3」2009年10月28日 初版第1刷発行、8頁、57コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『お客の顔を組み立てよう』に変更
「ドラえも~ん」が「ドラえもおん」に変更[427(3)]
[梗概] のび太が家に帰ると、玄関に見知らぬ男が立っていた。その男は「るすならしょうがないや。ざんねんだったなあ」と言って、さっそと立ち去ってしまった。のび太のパパやママには、のび太の説明する「くれぐれもよろしく」と、言いながら帰っていった男に、全く心当たりがなかった。
名前も聞かず、どんな顔かも要領よく説明できないので、ママからは「たよりない子ね!」と言われてしまった。
ドラえもんはひみつ道具『モンタージュバケツ』を取り出し、そして、のび太に数ある写真の中から、見知らぬ男の鼻や、口、顔の輪郭、まゆ、髪型などに似た写真を選らんでもらった。
ドラえもんは「モンタージュバケツ」をのび太につなぎ、該当する写真の番号を「ポン ポン」と入力した。のび太が自分の顔を鏡で見ると、見知らぬ男とそっくりの顔になっていた。
そっくりな顔をママやパパに見せても、全く手がかりがつかめなかったので、のび太はその顔で外へ出て歩きまわり、知っている人を探すことになった。
警官に尋ねると、「どこかで見たような…。それもたった今、見かけたような…。うちの交番の前で、見たような」と、今にも口から出そうになっていたけれども、どうしても思い出すことができなかった。
のび太は交番の前で、指名手配の写真に出ている大泥望助と、そっくりであることを発見した。のび太が「ドラえもおん」と叫びながら、家に帰ろうとすると、大泥望助の手下につかまり、隠れ家に連れて行かれることになった。
ドラえもんも交番の写真を見て、指名手配されている犯人とわかり、「その顔をなおさないと、つかまるよ」と言いながら、探していると、土管の中に隠れていた。
ドラえもんが「モンタージュバケツ」を見せながら、「はやく、これで顔をなおすんだ」と言うと、土管の中の本物の大泥望助は大きな石で、ドラえもんの頭を「ボカッ」と殴り、この道具を手に入れることに成功している。
大泥望助が隠れ家に帰ると、家の前で、手下がのび太を家の中へ入れようとしていた。大泥望助はのび太の顔を見て、「モンタージュバケツ」で顔を作ったことに気付き、使い方を聞き出している。
大泥望助はうんとハンサムになろうと言いながら、写真の中から好きな部分を選び出し、手下に「ポンポポポンのスッポンポン」と入力させている。ボタンを押し間違えたため、とても奇妙な顔になり、手下とけんかを始め出した。そのすきに、ドラえもんが窓から入って、縄で縛られていたのび太を救出することができた。
[S0349・A0407・057404]