宝さがし [★★]
[初出誌] 『無題』、「小学五年生」1974年1月号、14頁、86コマ
[単行本] 『宝さがし』、「てんとう虫コミックス ドラえもん未収録作品スペシャル第22巻」2005年1月20日 初版第1刷発行、13頁、86コマ
[大全集] 『宝さがし』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 2」2009年8月30日 初版第1刷発行、13頁、86コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『宝さがし』に変更
[梗概] のび太が宝の地図を頼りに、時価数億円の宝物を掘り出すことができ、大感激していると、パパの弟のムナシに肩をたたかれて起こされた。すべてが初夢だった。「タイムマシン」であわてふためいて、ドラえもんが帰ってきた。
未来の世界でアルバイトしていたら、21世紀カミクズ株式会社の倉庫で百年前の当用日記を発見した。その日記の一月五日には、「山中峠に宝をうめた。時価数億円の宝石だ」と書かれていたというものである。
二人で山中峠に行って、宝を探したがどうしても見つけることができなかった。家に帰って、当用日記をよく調べると、今年の日記であり、宝を埋める日が明日と判明した。
日記から、あの有名な五十二階の超高層ビル(六角ビル)のアンテナの影の落ちるところに、宝を埋める人が住んでいたことがわかった。その場所に着いたが、夜明けまで時間もあり、その上、警官に不審に思われ交番で連行されそうになったので、「タケコプター」で場所を移動することにした。
手っ取り早く、『実景プラネタリウム』のタイマーを一月五日の夜明けに合わせると、アンテナの影の先っぽにあるアパートを発見することができた。アパートの中を『宝さがし機』で調べると、ムナシの部屋であることがわかった。
部屋に入ると、机の上に例の当用日記が置かれ、一月四日までは以前に読んだ内容と全く同じであった。ムナシは「日記にはうそなんか書かん! ゆめなら日記につけたりなんかしない!」と強弁した。お昼頃に電話がかかってきた。山中峠で宝石を埋めるギャングの子分の役であった。おじさんは映画俳優でもあった。
[S0249・E2203・057401]