パトロール消防車[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『パトロール消防車』はミニであるけれども、町中をパトロールすることができる。

 

【使用目的】 のび太が『火災予定報知ベル』を持って外でパトロールを始めると、ベルが全くならないので、ドラえもんに「パトロール消防車」を出してもらっている。

 

【使用結果】 のび太は「パトロール消防車」を出して、町内をパトロールしてもらうことにした。しばらくすると、「ジャ ジャン」と鳴ったので、タケコプターで駆けつけると、タバコを吸っている男性の周りを消防車が「ウ~ ウ~ ウ~」とサイレンを鳴らして警告していた。

 

  火のついたタバコを投げ捨てた男性に注意すると、「ぼくが火事だすって。バカにするな!!」と怒鳴られてしまった。

 

 心配のため、家で「タイムテレビ」でチェックしていたら、三日目の真夜中に火事になり、おじさんはたいへん困っていた。タイムマシンで出掛けると、おじさんは「今夜ねるところもないんだよ」とパジャマ姿で涙を流していた。

 

  おじさんが火事をだしたと告げると、「ぼくはなんにもしてないぞ。だれかが火をつけたんだよ。帰り道でタバコをすったほか、いっさい火を使っていないんだ」と強調していた。

 

 タイムテレビで、終電車から降りたあとを追跡することにした。十二時過ぎに駅を出たとき、まだタバコを吸っていなかった。帰宅途中、電車の中でかんでいたガムをはきだし…、タバコに火をつけて歩き、家につくだいぶん前にタバコを捨てたことがわかった。

 

再度、巻き戻してチェックすると、捨てたガムを踏んづけたので、靴底につき、そのガムに捨てたタバコが付着したが、玄関前でそのタバコを落としていた。そのタバコが風に吹かれて転がって、勝手口につんであった古新聞を燃やして、火事を引き起こしたことがわかった。

 

 タイムマシンを巻き戻すと、まだ火事の起きていない時間帯にきた。くわえタバコでやってきた男に「こらっ、ぼくっ。すいがらのなげすてはぜったいにやめろ!!」と、叱りつけているのを見て、ドラえもんは「自分のいうことならきっときくよね」と、のび太に語りかけていた。

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