ハイキングに出かけよう[★★★]
[初出誌] 『無題』、「小学五年生」1973年4月号、12頁、81コマ
[単行本] 『ハイキングに出かけよう』、「藤子不二雄ランド ドラえもん短編第2巻」1984年7月13日 初版発行、12頁、82コマ
[大全集] 『ハイキングに出かけよう』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 2」2009年8月30日 初版第1刷発行、12頁、82コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『ハイキングに出かけよう』に変更
「ゆかたにげたばきで!!」、「あんなのがそうなんするのよ」コマ挿入[380(4)]
[梗概] のび太のパパもママもドラえもんに旅行に連れて行ってもらいたかった。しかし、ドラえもんの体調はよくなかったので、ドラミちゃんに急遽バトンタッチした。ドラミちゃんが休養を嫌がるドラえもんを無理矢理一万馬力の力で押さえつけて、寝かせることになった。
ドラミちゃんはのび太を世話する係りになったので、最初に、顔を朝洗ったかどうか機械でチェックした。だらしないことはきらいなのと言われ、のび太は強引に顔を洗わされた。
ドラミちゃんは家庭科専門のロボットであったので、出したひみつ道具は『そくせき料理機』、『自動買い物かご』、『ぞうきんクリーナー』とのび太にとってあまり魅力ないものばかりであった。
手軽に旅行できる機械をリクエストすると、ドラミちゃんはドラえもんのポケットから、空飛ぶ旅行カバンらしきものを取り出した。のび太がカバンの中に入ると、ウサギに変身する、『奇術用トランク』であり、空飛ぶ絨毯だと思ったものは、『自動コジ機』であった。
最後に取り出したものは、初出誌の連載当時まだネーミングのはっきりしていなかったあの有名な『どこでもドア』であった。このドアが出てきたので、パパやママのリクエストである、混んでいない静かな山に行くことになった。
「どこでもドア」の使い方がよくわからなかったので、しずちゃんの食卓へ行ったり、混雑した電車に乗ったりしてしまった。
行き先を見はらし峠の頂上に決定した。無事到着すると、谷の岩間を駆け回り、川で魚を獲り、「タケコプター」で空中を散歩して楽しんだ。山をみんなでハイキングすると、あちこちにゴミが散乱していた。ドラミちゃんが『ゴミ磁石』を取り出し、トラック一台分のゴミのはいる籠を担いで、みんなでゴミ拾いをすることになった。
ゴミ拾いをしていると、雨が降り出したので、「どこでもドア」から帰ろうとすると、故障してなかなか開かないので、ドラミちゃんがバカ力を発揮してドアを破って中に入った。
みんな家にたどり着いたが、「どこでもドア」から雨宿りをするため、登山客も「ワイワイ ガヤガヤ」言いながら、野比家の部屋に入ってきた。
ドラえもんを起こして、何とかドアを修繕してもらうことができた。ドラミちゃんが大いに気に入って、野比家に長居することになった。
夜になると、のび太やドラえもんに、歯を磨いて、下着を取りかえて、ポケットを整理してと、次から次へと指示を出していた。のび太が「あのチビ帰せないの?」とドラえもんに催促すると、「一万馬力だからなあ」と断られてしまった。
[S0240・I0217・057304]